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コロナ禍で急速に広まったリモートワーク。個人に合わせた多様な働き方が選択しやすくなった一方で、分散化によるコミュニケーション機会の低下や、特に若手社員においては成長実感を持ちにくいといった課題がまだまだ少なくありません。
そんな中、リアルとデジタルのワークプレイスをシームレスに繋ぐことで、新たなハイブリッドワーク環境の構築を目指しているのが、文具メーカーのコクヨ。
同社が推進する、リモートワーカーとオフィスワーカーのコミュニケーション円滑化を目的とした実証実験の様子を見てきました。
リアルとリモートを繋ぐデジタルワークプレイスを構築
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コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」内にあるKOKUYO OPEN LAB.は、様々な企業と協業しながら少し先の働き方や暮らし方を考えるための実験空間。
oViceイメージ動画(YouTube)
https://youtu.be/5IbrtYFWaRU
ハイブリッドワークの円滑化に向けてベースとなっているのは、2次元のバーチャル空間でアバターを介して交流する「oVice(オヴィス)」というビジネスメタバースサービスです。
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コクヨではTHE CAMPUS全体をoVice上で再現し、オフィスに設置されたビーコンで取得したワーカーの位置情報を連携することで、出社しているワーカーの位置情報がoVice上にリアルタイム表示されるように。
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oVice上のアバター(アイコン)同士が近くにいる時は音声通話が可能になるため、リモートワーカーはウェブ上でアバターを自由に動かして相手のアバターに近づけることで、オフィス内にいるのと近い感覚で話しかけられることができる仕組みです。
リアルとリモートを繋ぐオリジナルロボットを開発
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オフィス内の複数エリアに設置したカメラやマイク機能付き大型モニターとも連携することで、オフィス空間とテレワーク空間を繋ぐ接点をいたるところに創出。ハイブリッドワークの課題だったコミュニケーションを密にとれることで、プロジェクトの一体感やアイデアを出しやすい環境を生み出しています。
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また、リモートで参加しているメンバーが疎外感を抱きやすいという課題解決に向けては、hapi-robo stが扱うテレプレゼンスロボット「temi(テミ)」の制御部をベースにしたコクヨオリジナルモデルを開発。
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リモートメンバーがロボットに憑依するようにして会議に参加することでオフィスでの存在感がアップ。オリジナルで上下昇降機能を取り入れたことによって、オフィスで働く様々な姿勢のワーカーと目線を合わせて会話することが可能になっています。
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さらに、執務エリアにはコミュニケーションロボット「LOVOT」も導入したところ、LOVOTをきっかけとした社員同士の会話が生まれ、オフィスが特別な空間に感じられるようになったとのこと。
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担当者によると、社員がoViceにログインする習慣付けや、外出の多い営業職はoVice上の発話数が少ないといった課題があり、ソフトやハード面だけでなく、運用ルールの改善も必要だとしつつ、今後も新たなハイブリッドワーク環境の構築や各種ロボットとの共創による働き方のアップデートを目指していくとしています。