マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングは8月、全国15~69歳の男女2195人を対象に「ゲームに関する調査」を実施。スマホゲームについて、コロナ禍前とのプレイ時間や支出の変化、課金、ゲームを行なうシーン、選定理由などを調査した。
この1年間でスマホゲームを1回以上プレイした人は全体の52%。そのうち、月に1回以上プレイしているのは48%と約半数で、毎日プレイするヘビー層は31%だった。ヘビー層を性年代別に見たところ、男性10代が59%、男性20代37%、女性10代48%、女性20代43%と、10~20代が高い数値となった。また、男女60代でも毎日プレイする人は2割程度と、スマホゲームは多くの世代で頻繁にプレイされていることがわかった。
この1年間に1回以上スマホゲームを行なった1148人に、コロナ禍前後でゲーム時間と支出の変化を尋ねたところ、「コロナ以降の方が長くなった」は34%だったが、女性10代が58%、女性20代が43%で、群を抜いて高い結果となった。一方、支出の変化では15%が「コロナ以降の方が支出が増えた」と回答し、特に男性20代の25%、男性30代の24%、女性10代の23%は増えた割合が高くなっている。
スマホゲームを月に1回以上プレイする1051人に、どのようなときにプレイするのかを訊いたところ、「自宅でくつろいでいるとき」が65%でトップとなり、次いで「やることがないとき」49%、「空いた時間があればいつでも」23%、「寝る前にベッド・布団の中で」22%と続いた。なかでも、女性10代は「やることがないとき」「空いた時間があればいつでも」「寝る前にベッド・布団の中で」が他の年代より高く、四六時中プレイしているようだ。
スマホゲームの選定時重視点は「お金がかからない・価格が安い」が38%、「長く遊べる」25%、「好きなジャンルのゲームである」26%、「操作やルールがわかりやすい」21%と、費用面とゲーム内容が上位で、男性50代、女性30~50代は費用面を最重視していることがわかった。「やり込み要素がある」は全体で14%程度であるが、男性10代は27%、男性20代は24%と突出して高かった。
直近3か月にスマホゲームに「課金」したのは23%で、課金者のうち3か月分の課金価格帯は、「1000円未満」40%と「1000円~3000円未満」23%を合わせて、3000円未満が6割以上を占めた。1か月の課金平均価格は2034円で、男性20代は2958円と最も高く、次いで男性30代の1734円となった。
スマホゲームのジャンルとプレイ理由を、コレスポンデンス分析(Correspondence Analysis)を用いて解析したところ、Z世代(15~25歳)は「話題作りになる」「ゲームを通じて競い合う/新しい友人・知人ができる」「友人・知人・家族と一緒に遊べる」という理由から「FPS・バトルロイヤル」を選定している。男性20代は「勝ちたい・負けたくない」から「デジタルカードゲーム」「アクションRPG」、男性30代は「スポーツゲーム」「シミュレーション/コマンドRGP」「ストラテジーゲーム」とジャンルは多彩で、男性40代は「位置情報ゲーム」を好んでプレイしていた。男性50~60代、女性30~60代は「ひまつぶし・時間つぶし」から「パズルゲーム」をチョイスしていた。
ゲームに関する調査(2021年8月)スマホゲーム編 | リサーチ・市場調査ならクロス・マーケティング:
https://www.cross-m.co.jp/report/it/20210824game/[リンク]
(執筆者: ガジェット通信ゲーム班)