シャープが1986年に発表したパーソナルコンピュータ『X68000』。CPUにモトローラのMC68000を採用し、ハドソンと共同開発したOSのHuman68k、ツインタワー型の筐体がインパクトが強く一世を風靡したマシンです。実売約40万円と高価だったこともあり、憧れを持っていた人も多いのではないでしょうか。
英国のレトロゲームショップがYouTubeに公開した1989年発売のX68000 Expertを紹介する動画では、実際にマシンを動かして『ツインビー』などをプレイしており、同機の先進性を感じさせてくれます。
Sharp X68000 Expert –Figuring out a Japanese Gaming Workstation -(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=EQWE67jsfOc [リンク]
国産機としては初めてMPEG による動画再生を実現し、グラフィック用VRAMを512KB搭載するなど、当時としては破格の画像処理能力を誇ったX68000。ゲームやCG制作の現場でも活躍しました。動画では箱から取り出し、セッティング、5インチフロッピーディスクの読み込み、MSX用ジョイスティックでのゲームプレイなどが紹介されています。
「現代でも通用するデザイン」「キーボードにLEDが組み込まれている」といったハードの説明に対して、「めっちゃかっこいい」「本当に美しい」「時代を先取りしている」といった声が上がっていたほか、「68000と(シールを)貼っておけば何でも最高になる」といったジョークも寄せられていたX68000の紹介動画。ちなみに当時、シャープはニューヨークのワールドトレードセンターのツインタワーを連想して「マンハッタンシェイプ」と名付けており、1988年発売のX68000 ACEのキャッチコピーは「アートの領域へ」でした。
※画像はYouTubeより