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「冷凍食品へのネガティブイメージを払拭したい」 冷凍餃子をめぐる話題で味の素冷凍食品が「手間抜き」とツイートした理由



2020年8月上旬に「冷凍餃子」が大きな話題となりました。発端はあるTwitterユーザーが夕食を作るのがしんどく冷凍餃子を出したところ、長男が「餃子美味しい」と喜んでいたところに夫が「手抜きだよ、これは冷凍っていうの」と言ったというツイート。





夜ご飯しんどくて冷凍餃子にしたの。

長男が『ママ餃子美味しい!』って喜んでたの見て旦那がすかさず


『手抜きだよ。これは れ い と う っていうの』


この人ポテサラじいさん予備軍みたいなんで埋めるか打ち上げて良いですか


これには「文句言う前にお前がやれよ」といった趣旨の反応が多数上がっていたほかに、「冷凍餃子めっちゃおいしいよ」という声も多々寄せられていました。


そんな中、味の素冷凍食品のTwitter公式アカウント(@ff_ajinomoto)が以下のようにツイート。「強い使命感やプライドを感じた」「愛のある援護射撃」といった声が集まっていました。





冷凍餃子を使うことは「手抜き」ではなく「手“間”抜き」ですよ!

工場という“大きな台所”で、野菜を切って、お肉をこねて、皮に餡を包んで…という大変な「手間」をお母さんに代わってに丁寧に準備させていただいています。

で、その下ごしらえの「手間」を代わることで生まれた時間で、世の中のお母さんは何をしているかというと、目の前でダダをこねるお子さんを抱きしめたり、勉強を頑張るお子さんの宿題をみてあげたり、遠くのご家族と電話したり…“誰かのため”に使っていることが多いと思うんです。


味の素冷凍食品の担当者に取材したところ、このツイートを投稿した趣旨について、「冷凍餃子を夕食に出した主婦の方が旦那さんから“手抜き”と、お子さんの前で発言された元ツイートを拝見し、旦那さんが手抜きと言っていることに対して、食事を用意する奥さまの方が“罪悪感”や“後ろめたさ”を感じることはないし、家事・育児をこなす方に向けて、“手間抜き”と表現することで頑張る方への応援メッセージを伝えたいと思い、ツイートをさせていただきました」といいます。



味の素の冷凍餃子は、1972年に初めて発売。その後、1997年に油なしで焼けるように改良。2012年には油・水なしでも焼けるようになり、フライパンに並べるだけで調理することが可能になりました。このリニューアルで、フライパンに面する「羽根の素」が溶けて広がり、餃子を適度な水分で蒸し上げていき、「羽根の素」の水分が蒸発してきつね色のパリッとした羽根に変わるという製法を編み出したことが大きな転機となっています。さらにその後、翌年の2013年には小分けトレイを導入。2018年には野菜・肉とも国産のものを使用するようになるなど、改良を重ねています。


「冷凍食品を使うこと=手抜き≒ネガティブに捉えられているということは、まだまだ日本では固定観念として根強いと思っています」という味の素冷凍食品の担当者は、「手抜きではなく“手間抜き”と考えて頂くことで、冷凍食品へのネガティブイメージを払拭し、作り手は自信をもって食卓に使って頂けるように、食べ手はおいしい食事・用意してくれた作り手への感謝をもって頂けるようになって、笑顔で囲む食卓の時間を大切にして欲しいというメッセージを伝えたいと思いました」と語ります。


「味の素のギョーザは最高」といった声も多数上がっており、その美味しさの評価が高かったことに関しては、48年に渡って不断に開発を重ねていた成果とも言えます。同社は「ご家庭でもっとも喜ばれるギョーザを目指して永久改良を掲げています」としており、結果として今回のネットの話題によって「冷凍=ラクで美味しい」というイメージが広がることになったのではないでしょうか。


Ajiギョーザ(味の素冷凍食品)

https://www.ffa.ajinomoto.com/gyoza/ [リンク]


―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』
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