清水崇監督が生んだJホラーシリーズ『呪怨』が、Netflixでドラマ化決定。Netflixオリジナルシリーズ『呪怨:呪いの家』として、2020年夏全世界配信される。
今まではあまり知られることはなかったが、『呪怨』は実際にあった出来事を参考に生み出されたという。今回のドラマシリーズでは初めて、その起源となった“呪いの家”で起きた忌まわしい出来事の数々を明らかにする。そして、そこから広がっていく呪いの連鎖によって、これまでの『呪怨』にはないリアルな恐怖が描かれていく。
監督を務めるのは、本作がホラー初挑戦となる三宅唱監督。脚本は、『リング』シリーズの脚本でも知られる高橋洋と、『呪怨』シリーズなど数々のJホラー作品に製作として携わってきた一瀬隆重という強力タッグ。また、特殊造型には世界で活躍するエフェクト・アーティスト スクリーミング・マッド・ジョージがクレジットされている。
主人公である心霊研究家の小田島泰男を演じるのは荒川良々。ヒロインの本庄はるか役を、『呪怨』シリーズに出演経験のある黒島結菜が務める。呪いの連鎖に巻き込まれていく人々には、里々佳、長村航希、井之脇海、柄本時生、仙道敦子、倉科カナなど、注目の若手俳優から実力派俳優までが決定している。
監督・キャストらのコメント
自身初のホラー作品のメガホンをとった三宅唱監督は、「(脚本を)読み終えた瞬間の“あ、これは自分も呪われてしまったな”という感覚が忘れられません。もうとりかえしがつかない……となれば、前のめりでやるしかありません。また、Jホラーを牽引してきた方たちと一緒に仕事ができるチャンスが訪れたことは大きな喜びであり、身が引き締まりました」とオファーの際の気持ちを明かした。
「毎朝撮影に向かう際、地球上のいろんな街のありとあらゆるタイプの人が恐れ慄く姿を想像していました。ある日、アリアナ・グランデが友人と『呪怨』シリーズのどれかを観て大騒ぎしたという類のニュースを読みました。ぜひ、アリアナさんはじめ世界中の多くの方に最後まで楽しんでサバイブしてほしいと思います」と作品への自信をのぞかせる。
コミカルな演技で知られる荒川は、本作の出演に際し「いつも自分が出演している映像作品とは違い、笑いの要素が1つもありません! そうです! ホラーです! 呪怨です! 果たしてどんな作品になってるのか自分自身が楽しみでなりません」と期待感あふれるコメントを寄せた。
また、ホラー的な思い出として、中学時代の“コックリさん”の思い出を明かしている。「中学1年の時にシャープペンシルの中にコックリさんに入ってもらい中間テストを解いてもらおうと企んでた矢先に、隣りのクラスの女子数人が取り憑かれるという事件が起き、シャープペンシルのキャップを速攻で外し“ごめんなさい! ごめんなさい! お帰り下さい!”と教室の窓を開けコックリさんを放ちました。今思えばこの体験がこの作品に出演するキッカケに繋がったと勝手に思ってます」
ヒロイン役の黒島は、「『呪怨-終わりの始まり-』は、私が初めて役名をいただいた大事な作品だったので、また呪怨シリーズに参加できることはとても嬉しかったです」と喜びを語る。
また、「撮影中に、“日本語だと意味は伝わるけれど、翻訳されるとニュアンスが変わって本来の意味が伝わらなくなるから、しっかり伝わるセリフに変えよう”といったことがあり、この作品は世界にも向けられて作られているんだと実感しました。日本のホラーが好きな方はもちろん、初めてでも楽しめる作品になっていると思います」と現場の様子を明かした。
高橋洋と共に脚本も務めたプロデューサーの一瀬隆重は、「一本の映画では描けない物語をドラマシリーズで描きたいという想いは以前からありました。ただ、日本のテレビでは規制が多すぎてできなかったんですね。過去にテレビでホラーを作ったときも、やっていくうちに「あんまり怖くしないでくださいね」とか言われたりして。だから、Netflixから声をかけて頂いて“ぜひやりたい!”と即答したんです」と企画の経緯を明かした。
そしてこれまでホラー作品の経験がない三宅唱監督の起用について「今回は実話感を大切にしたかったので、人間ドラマの演出に優れた監督を起用しようと考えました。『きみの鳥はうたえる』が近年の日本映画の中でずば抜けて素晴らしかったので打診してもらったところ、挑戦したいと言ってもらえました。作品を観てもらえばわかりますが、完璧なチョイスだったと思います」と、ビデオ版『呪怨』から伝説のJホラーを作り上げたプロデューサーも太鼓判を押している。
Netflixオリジナルシリーズ『呪怨:呪いの家』(全6話)
配信:2020年夏、Netflixにて全世界配信予定
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