ソニーモバイルコミュニケーションズは4月16日、Androidスマートフォンのフラッグシップモデル『Xperia 1』の体験会を開催しました。国内での発売は初夏を予定しているとのこと。
2月の『MWC 2019』でグローバルに発表された『Xperia 1』。その最大の特徴は、21:9のシネマワイドディスプレイです。約6.5インチ(3840×1644)で、4K HDRの表示に対応する有機ELディスプレイを搭載します。
『ブラビア』で培った高画質化技術『X1 for mobile』により、通常のSDRの映像コンテンツをHDR相当にアップコンバートする“HDRリマスター”に対応。
映像制作の現場で使用されるマスターモニターの技術により、Ultra HDの放送規格ITU-R BT.2020の色域、10bit信号に対応する“クリエイターモード”を搭載。映像制作者の意図した画作りを再現します。『Netflix』のアプリを起動すると、自動でこの“クリエイターモード”が立ち上がるとのこと。
21:9の画面は、ゲームの表示領域が広がり、プレイが快適になるというメリットも訴求。人気ゲーム『FORTNITE』や『アスファルト9:Legends』、『伝説対決 -Arena of Valor-』の3タイトルが、21:9画面に対応することが発表されました。
ゲームをプレイしながら攻略法を見たり、パフォーマンスや通知の最適化ができる機能『ゲームエンハンサー』も搭載します。
21:9の画面は1画面に表示できる情報量が増えることから、縦画面での使用でも有効。
画面を分割して2種類のアプリを動作させるマルチウィンドウ機能は、ホーム画面のマルチウィンドウボタンをタップして表示するアプリを選ぶ3タップの操作で設定が可能。
『Xperia 1』のもうひとつの大きな特徴は、3眼カメラ。焦点距離26mmで約1220万画素、F1.6の標準レンズ、焦点距離52mmで約1220万画素、F2.4の望遠レンズ、焦点距離16mmで約1220万画素、F2.4の超広角レンズという構成。インカメラは焦点距離23mmで約800万画素、F2.0のカメラを搭載します。
撮影時は「×1」「×2」「W」と、画面をタップすることでレンズを切り替えられます。
デジタル一眼カメラ『α』シリーズの技術を採用し、瞳を検出してオートフォーカスする『瞳AF』に対応。オートフォーカスと自動露出に追従する10コマ/秒の高速連写にも対応します。
暗所の撮影に強いのも特徴で、光学式と電子式のハイブリッド手ブレ補正、『Xperia XZ3』と比べて4倍の高感度撮影に対応します。
ソニーの業務用映像機器を担当する部門がユーザーインタフェースや画作りを監修、21:9の4K HDR 24fpsで映画のような質の高い撮影ができる機能『Cinema Pro』を搭載。映画のような質感と色表現を再現した撮影を楽しめます。
このほか、映画制作用カメラと接続してサブモニターとして使用したり、小型のマスターモニターとして利用するなど、プロユースの用途提案を検討しています。
本体サイズは約167×72×8.2mmで、重量は約178g。大画面でもスリムで持ちやすいのが特徴です。
本体カラーはBlack、Grey、White、Purpleの4色をラインアップ。
OSはAndroid 9.0、CPUにSnapdragon 855、3330mAhの大容量バッテリー、6GB RAMと64GB/128GBのストレージ、IP65/68の防水・防じん、ハイレゾ音源の再生とDolby Atmos、ソニー独自の高音質機能“DSEE HX”に対応するサウンド機能と充実したスペック。ただし、現段階で発表されているのはグローバルモデルのスペックなので、国内発売時には変更される可能性があります。
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