10月25日から11月5日にかけて東京ビッグサイトで開催中の『東京モーターショー2017』。昨日、ヤマハ発動機のヒト型ライディングロボット『MOTOBOT Ver.2』をご紹介しましたが、ヤマハは“もう1人”、ロボットをお披露目しています。参考出展となる『MOTOROiD(モトロイド)』です。
『MOTOROiD』は、人と機械の一体感を高めることをテーマに開発された、バイク型のロボット。
25日に開催されたプレスブリーフィングでは、代表取締役社長の柳弘之氏が「MOTOROiD, Stand up」と声をかけると、スタンドを立てた状態から自分でスタンドを収納して自立。
「MOTOROiD, Come on」と呼びかけると、自分でバランスを取りながらゆっくりと柳氏の方へ走行する自律走行を披露しました。『MOTOBOT』がサーキットを高速走行するのに対して、『MOTOROiD』は発進・停止時の不安定な状態でも自立しながら低速で走行できるのが大きな特徴です。
【東京モーターショー2017】ヤマハの自立するバイク型ロボット『MOTOROiD』
https://youtu.be/zJgcPNWaDpM
停止時に手で押しても、自分で姿勢を制御するので倒れません。バッテリー部分と後輪部分が一体になって、地面に対して斜めになった軸を中心にひねるように動いて重心を制御するのがポイント。よく見ると、スタンドを収納する直前にもひねる動きでバランスを取っています。姿勢を制御してバックで走ることができるのは、人間が運転するバイクと違うところですね。
フロントにはカメラを搭載。ユーザーの顔認識ができるほか、前で手をかざして走行を止める操作も可能。
ヤマハが公開した動画の中では、人が乗って走行する様子も収められています。シート部分は変形してライダーの腰を支え、ライダーはマシンに抱きかかえられているような感触を味わえるのだとか。
MOTOBOT Episode 3: Racing the Clock 挑戦(YouTube)
https://youtu.be/mafJmMGGOXk
「バイクに乗る」というより、「メカに乗る」「バイクと一体になる」というような感覚がしっくりきそうな『MOTOROiD』。乗ったまま人型ロボットに変形したらカッコいいなあ……とか、いろいろ妄想が広がる、夢のあるロボットですね。『MOTOBOT』同様、今後の進化に期待してしまいます。
―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』