マーベル(MARVEL)のヒーローが実写映画でスーパー・アクションを見せる『アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』、そして『アベンジャーズ』などのメガヒットシリーズ。壮大な「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」に魅せられた人気漫画家の種村有菜さんが、注目の若手男子とマーベルの魅力を語り合う連載企画がスタートします。
記念すべき第1回のゲストは、漫画原作の舞台などで活躍し、“2.5次元男子”として注目されている俳優の佐藤流司さん。まったくの初対面ながら、漫画とエンタメを愛する心を共有しているお2人。現在デジタル配信中で、6月2日よりMovieNEXが発売となった『ドクター・ストレンジ』の話にも花が咲きました。
【種村有菜】プロフィール
漫画家。「りぼん」掲載の『2番目の恋のかたち』でデビュー。主な作品に『イ・オ・ン』、『神風怪盗ジャンヌ』、『満月をさがして』、『紳士同盟クロス』がある。現在は『31☆アイドリーム』を「MELODY」で連載中。アニメ化された作品も多く、『アイドリッシュセブン』のアニメ版ではキャラクター原案を手がける。
【佐藤流司】プロフィール
俳優。1995年1月17日生まれ、宮城県出身。2011年、『仮面ライダーフォーゼ』の佐竹輝彦役で俳優デビュー。舞台「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』~暁の調べ~」にサスケ役で出演中。初主演ドラマ「ファイブ」が今夏にFOD(フジテレビオンデマンド)にて配信予定。
―最初に、おふたりがマーベルのヒーロー映画にハマったきっかけを教えてください。また、お好きな作品はどれでしょうか?
種村:私は5年前、『アベンジャーズ』の公開時に観に行ったことが始まりです。「日本よ、これが映画だ。」というキャッチコピーが話題になっていましたよね。それが気になったし、もともとアクション映画は好きなので……。観てみたら、ドハマリしてなんと映画館で7回も観ました。そこから『アイアンマン』などをDVDで観て、各キャラクターの物語を知っていきました。
佐藤:7回はすごいですね! 俺はまだ学生だった頃に『スパイダーマン』シリーズを観てからです。それで原作のマーベル・コミックスも読むようになって、映画では『アイアンマン』、『アベンジャーズ』などを観ました。最近では『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』。とにかく悪役のウルトロンがインパクト強すぎて、忘れられない(笑)。
種村:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』には、新しいヒーローも出てきましたよね。テレキネシス能力をもつスカーレット・ウィッチとか。
佐藤:スカーレットの能力はすごいですよね。俺は、その双子の兄であるクイックシルバーが好きです。何人かのキャラクターは、コミックスで見たことがあって、キャプテン・アメリカも漫画では知っているけれど、実は映画版を観たことがないんです。
種村:私が今、一番好きなのはキャプテン・アメリカなんですよ。2作目の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』が超おすすめです! マーベルの数ある映画の中でも最高傑作だと思います。とにかくアクションに迫力があって、開始5分で映画の世界に引き込まれ、夢中になれますから。
佐藤:そうなんですか。だったら観なきゃ! キャプテンのキャラクターはいいですよね。アイアンマンやハルクと違って、特別な能力を持っているわけじゃないところが、かっこいい。
種村:なんと言っても武器が盾(シールド)ですからね。守るもので戦うという…(笑)。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では、エレベーターの中で格闘する場面があるんですが、そこがすばらしいアクションと映像で、スマートフォンにダウンロードして、何度も何度も繰り返し再生しました。
―今年1月に公開された『ドクター・ストレンジ』(6/2(金)にブルーレイ/DVDMovieNEXリリース、デジタル配信中)はご覧になりましたか? ご感想を聞かせてください。
種村:『ドクター・ストレンジ』、劇場で観ました。ドクターの能力は魔術なんですよね。そこが今までのヒーローとかなり違っていて、面白かったです。例によって映画館で5回、観ちゃいました。
佐藤:5回も? 俺は絶対観よう!と思っていたのに、残念ながらまだ観ていないんです。でも、もうDVDが出るんですね。
種村:ドクターは医者なので、事件の解決の仕方も医師ならでは。「そんなやり方でやっつけるんだ」って、佐藤さんも観たらびっくりすると思いますよ。
佐藤:予告編を観ると、街の空間が歪むような映像がすごいですよね。
種村:ドクターたちの使う魔術によって、次元が変わるんです。3D上映で観たときは圧巻でした。天地がひっくり返って、街の風景がぐるりと回転するような…。人間ってふだん逆さまになることはないじゃないですか。それを体験できるんです。
佐藤:じゃあ、3D対応のブルーレイで観ます。俺は男だからか、コスチュームにこだわるんですよ。ドクターのコスチュームはクラシックで面白いですね。
種村:このマントが自分の意志を持ってドクターを選ぶんです。そして、敵を倒したり、慰めたりしてくれる。私はまるでマントがドクターにラブラブするヒロインみたいだと思いました(笑)。
―「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」にはドラマシリーズもあります。6/2(金)にシーズン2がブルーレイ/DVDがリリースされ、デジタル配信開始となる『マーベル/デアデビル』など、ご覧になったことはありますか?
佐藤:まだ観ていないんですが、『マーベル/デアデビル』は近いうちに、と思っているんです。家がネット配信で観られる環境なので。予告編では、デアデビルは盲目なのに自分で感覚を磨いて戦うんですよね。
種村:昼間は弁護士ということですが、盲目なのに弁護士になったってすごい。私、盲目じゃなくてもなれない(笑)。そんな彼がどうして悪と戦うようになったのかが気になります。
佐藤:『アベンジャーズ』の戦いで荒廃したニューヨークが舞台ということで、ちょっとダークなトーンですよね。デアデビルを演じているチャーリー・コックスさんもそうですが、ハリウッドの俳優さんたちの演技は、リアリティがハンパない。ヒーロー役に決まったら、1、2年という時間をかけて、体つくりから準備していくから、原作コミックからぽんと出てきたようなリアルさがありますね。
種村:私はブルーレイやDVDに収録されているメイキングも観るんですが、マーベルの映画は、まず撮影環境からして完璧に準備されているのがすごいなぁと思います。撮影の段取りなども計算されていて、プロフェッショナル。
佐藤:アクションのレベルもとんでもないですよね。だからこそ、大人でも熱中できるヒーロー映画ができあがるんでしょうね。
―最後に、対談されてみていかがでしたか? また、おふたりは漫画家と、漫画原作のキャラクターを演じる俳優というお立場ですが、お互いへの質問などありますか?
佐藤:そうですね。漫画家の方が物語を考えるとき、「キャラクターが勝手に動く」と聞いたことがあるんですが、本当ですか?
種村:本当ですよ。特に私は、キャラクターがどんどん動いちゃうんです。もともと漫画を描くのも、自分の漫画を描く前にあらかじめ脳内で読んでいて、それを紙に写しているという感覚です。だから描く手が追いつかないんです。脳内で読むスピードが速すぎて(笑)。
佐藤:それってすごいですね!
種村:例えば、ヒロインとある男の子をくっつける展開にしたいなぁと思っても、頭の中でキャラクターが嫌だって言うんです、「私は、別の彼のほうが好きだから」って。「え、そうなの?」って思わず声に出しちゃいますね。傍から見ていたら、変な人(笑)。でも、そういう場合は、キャラの意志を尊重したほうがいいので、プランを変更します。
佐藤:それは漫画を作る人しか至らない感覚じゃないですか。やっぱり才能というものがあるんですね。
種村:うーん、そうなんでしょうか。だから、マーベルの映画も、すごく漫画的だと思いますね。キャラクターの完成度が高くて、『アベンジャーズ』みたいなヒーロー大集合の映画でも、ひとりひとりのキャラが立っているじゃないですか。
佐藤:たしかに、あれだけ大勢いても全員のことが印象に残りますね。
種村:私から、佐藤さんに聞きたいのは、漫画原作の舞台に出るとき、原作を参考にしますか?ということなんです。
佐藤:俺はめちゃめちゃ参考にしますね。例えば漫画で俺の演じるキャラがこういう立ち方をしていたら、舞台でもそのように立つ。そうすると、分かる人は分かってくれるので。
種村:私も、漫画原作の映画などを観ますけれど、どうしても演じている人にキャラクターの片鱗を探しちゃうんですよね。原作のエッセンスに一瞬でも触れてくれると、そこにときめいて、初恋の人に会ったみたいな気持ちになります。だから、佐藤さんのスタンスは、原作者としても観客としても、うれしいです。
佐藤:そう言ってもらえて、自信がつきました。今日は、マーベルの映画で自分がまだ観ていない作品のことをいろいろ聞けたので、楽しかったです。種村先生おすすめの『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、必ず観ます!
種村:私はお話している間、佐藤さんはどの表情でも絵になるなあと感心して見ていました。今、すごくデッサンしてみたい気持ちです。実は2.5次元の舞台を観たことがないんですが、ちょっと通ってみようかなと思いました。
佐藤:ぜひぜひ。お待ちしています!
Photo:周二郎
Writer:小田慶子
Hairmake:富岡裕子
Stylist:吉田ナオキ
作品情報
『ドクター・ストレンジ』
MovieNEX(4000円+税)好評発売中!デジタル配信中!
http://marvel.disney.co.jp/movie/dr-strange.html
『マーベル/デアデビル シーズン2』
ブルーレイ/DVD発売中、DVDレンタル中、デジタル配信中
http://www.disney.co.jp/studio/drama/1416.html [リンク]
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『アベンジャーズ』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』などMovieNEX(4,000円+税)発売中!デジタル配信中!
http://www.disney.co.jp/studio/marvel.html?order=new&genre=all&titleHead=all&year=all&month=all&media=noSelect [リンク]
TM &(C) 2012 Marvel &Subs. (C)2014 Marvel (C)2015 Marvel (C)2016 MARVEL (C) 2017 MARVEL