8月13日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で紹介されたある疑問に視聴者から苦言が集まっている。
問題となっているのは、「お茶は緑なのにどうして“茶”色という?」というもの。スタジオでは、まずMCのナインティナイン岡村隆史(51)が「そもそもお茶の茶から来てるんじゃない。種が茶色」と回答し、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」を食らうことに。しかし、ゲスト出演していた女優の石原さとみ(34)が正解を出し、チコちゃんから「つまんねーヤツだな」と言われていた。
この答えはチコちゃんによると、「もともとお茶は茶色だったから」とのこと。また、静岡産業大学総合研究所客員研究員の中村羊一郎氏(78)によると、お茶は平安時代に中国から伝わってきたと言われ、当時は貴族の間でだけ飲まれた高級な飲み物で、鎌倉時代から庶民に飲まれるようになったとのこと。そのお茶は赤と黒が混じったような色で、中村氏によると、「布巾のような布に染み込みますとお茶の色に染まるから、そこから『茶色』が生まれたのでは」ということだった。
また、江戸時代になり緑茶の製法が完成されて緑色のお茶が普及。日本人の中でお茶といえば緑色を連想するようになったといわれているとのこと。
しかし、このチコちゃんの疑問に視聴者からは「わざわざ緑茶って言葉があるくらいなんだし、前提がおかしい」「そりゃ番茶が先だったから茶色なんだろよ…」「お茶は緑色なのに、っていう部分がまずおかしい」という声が集まっていた。
「“お茶”と言われて緑茶を連想する人は確かに多いものの、緑茶以外にもほうじ茶、麦茶、烏龍茶、紅茶など日常的に飲まれているお茶は多く、そのほとんどが緑色ではなく茶色。お茶と言われてかたくなに緑色だけをイメージする人は逆に少なく、チコちゃんの『お茶は緑なのにどうして“茶”色という?』という質問には、ネット上からも『お茶は緑だけじゃない』『逆になんで緑だけって決めつけてるの?』と逆に疑問の声が集まることになってしまいました」(芸能ライター)
諸説ある答えを紹介し、たびたび疑問の声を集めている本番組だが、今回はそもそもの質問の段階からツッコミが殺到してしまったようだ。