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自分の価値観に合わせてお金を使う!”換え活”でより自分らしいライフスタイルへ





どんどん物価は上がり円の価値も下がっているのに、収入は変わらない……。そんな状況に危機感を感じ、自分の「お金の使い方」を見直している人もいるのではないでしょうか。

けれど生きていく上で削れないお金もあれば、「これは自分のこだわりで削りたくない!」というお金もあるはず。

ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんによると、これからは、より自分らしいライフスタイルを実現するための「換え活」が流行しそうなのだとか。

 
自分らしく生きるために、消費を見直す「替え活」
替え活とは、家計の支出を見直し、削れる部分を廃止したり、他のサービスに切り替えたりする活動のこと。

それぞれが自分らしく心地よく生きるために「ここは削れない」部分を見極める、「自分に向き合う」側面もあります。



ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんは、最近相談に来る人の傾向を、

「従来は『ライフイベントに備えるために支出を見直したい』という人がほとんどでしたが、最近はライフイベントに関わらず、家計を気にしながら商品やサービスの選び方を見直したい人が増えてきており、『換え活』ムーブメントの高まりを感じつつあります

と語ります。

お金の使い方を考え切り替える「換え活」は密かなブームになっているのです。

 
みんなはどの部分を「換え活」しているの? 「替え活」大調査!
株式会社タイムカレントが全国の20~69歳1,000名を対象に行った調査によると、2人に1人(52.1%)が「商品やサービスの選び方を変えたり、変えたいと思った」と回答しています。



その理由として最も多いのが「ライフスタイルに適したものを考えるようになって」(34.4%)。そして「充実した毎日を過ごしたいから」31.1%、「自分の価値観・倫理観の変化に合わせて」(28.8%)という答えが続きました。

円安、物価高という背景があるなか、人々は「より自分らしい暮らし」を求めて消費を見直そうと考えていることがわかります。



では、具体的にどの部分を変えたいと思ったのか、そして実際に変えたものは何だったのかという質問への答えを見て見ると、「選び方を変えたい」と思った部分の多かった答えが「趣味・レジャー」(27.4%)、「投資」(23.7%)でした。

実際に「選び方を変えたもの」で多かったのが「投資」21.6%、「友人との付き合い方」(18.8%)。政府が「貯蓄から投資」への政策を推し進めていることや、新型コロナウイルス感染症の影響がうかがえます。

 
「換え活」でもここは変えられない! みんなのこだわりは?


替え活をする一方で「ここは他に交換できない(したくない)」という部分だってもちろんあります。

「選び方を変えたいと思ったもの」ランキングのワーストを見て見ると、レンタカーなどに代表される「レンタル系サービス」「シェアリングサービス」や、「駐車場代」「自動車保険」を「変えたくない」と考えている人が多いことがわかります。

レンタルやシェアリングサービスは、すでに「換え活」をして選んだサービスで満足しているのかもしれませんね。

一方、暮らし方に直結する要素であるにも関わらず、多くの人が「自動車保険」や「医療保険」に手をつけていません。

飯村さんは「家計の見直しをするときは、固定費から見直すとよいでしょう。固定費は、自動引き落としになっているため、見直しのメスが入りにくい支出です」とコメント。

確かに保険は自動引き落としの固定費なので、見直しのメスも入りにくい部分です。ここを替え活すると支出が大きく減る可能性があります。

 
「エシカル」や「タイパ」を重視した商品選びが中心に


今後、人々はどのようなものを選んでいくのでしょうか。

「環境」「SDGs」に焦点を絞った質問では、37.0%が「環境にやさしいものやSDGsを意識して選ぶようになった」と回答しています。

そのジャンルで最も多かったのが「食品」で64.9%、続いて生活雑貨(31.4%)、ファッション(25.9%)でした。一番身近で必要不可欠な「食品」をは じめ、乗り換え消費が進んでいくことが予想されます。

飯村さんも「私がおすすめしたい『換え活』は、このところの物価高を踏まえ、食品はプライベートブランドの利用を増やしたり、またオーガニックなものや環境に配慮されたものにもこだわるような選び方に換えることです」と話しています。

オーガニックの製品を選ぶことで、地球環境に余分な負荷をかけず、自分自身の体もより健康に保て、さらには将来の医療費の抑制にもつながる可能性が大きくなります。

人々の選択が、スーパーマーケットやコンビニエンスストアに並ぶ商品を少しずつ変えていきそうですね。

 
自分の消費を「換え活」してみよう。削れるのは・削れないのはどこ?


今回の調査結果を参考に、私たちも自分の消費活動を見直し「換え活」できる部分がないかを探ってみましょう。もしかしたら今まで見落としていた「換え活」可能ポイントが見えてくるかもしれません。

けれど削るばかりでは生活に面白味や彩りが無くなってしまいます。自分の好きな物やこだわりは大切にして、「無駄を省きつつも、自分の物差しで測ったときに満足できるラインで、自分自身が楽しくいられる暮らし」を作っていきたいですね。
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