アンジー世代の女性にとって、エイジングケアといえば、真っ先に気になるのが肌のお手入れですよね。
いつもの気合いを入れたスキンケアはとても大切だけれど、年齢を重ねるごとに老化しているのは、肌だけではありません。笑顔や会話をする時についつい目がいってしまう歯だって、実は、同じようにエイジングの影響を受けているんです。
老化が進んでしまった歯は、色が退化してもろくなったり、歯茎が弱くなって歯周病になったりすることもあるのだそう。さらに恐ろしいことに、歯のもろさから、口元のしわが増えてしまうことにもつながるのだとか! 黄色い歯やしぼんだ口元は、それだけで、一気に老けたオバサンの印象になってしまいますよね。
そこで、今回は、今すぐスタートさせたい歯のエイジングケアについて、歯への美意識が進んでいる海外で話題のDIYアイテムを合わせてご紹介します。
歯だって見えない間にエイジングの影響を受けている
ついつい見落としてしまいがちな歯のエイジング。日々の生活習慣や年齢が原因で、歯は毎日少しずつ、確実に老化しているのです。
よく、「お肌の曲がり角は25歳から」といわれていますが、30歳からはまさに歯の曲がり角。30代に突入した途端、「色素沈着による歯の黄ばみや汚れが目立つようになった」や「歯茎が下がって何だか歯が伸びて来たみたい」などと悩んでいる女性も多いはず。
実は、この年代になると、歯の汚れや口の中を洗浄してくれる唾液の分泌量は、徐々に減少し始めてしまうのだそう。そのため、食べ物のかすが歯の表面にずっと付いたままとなってしまい、歯の汚れがどんどん深刻化する結果になってしまうのです。
さらに、歯を支える土台となっている歯肉が徐々に下がってしまうことで歯が伸びたように見え、また、歯と歯の間に隙間が出来やすくなることで、歯周病のリスクも著しくUPするのだとか。
認めたくないけれど、「20代の頃と明らかに歯の様子が違う……」と感じたら、それはまさに「エイジング」のサインかも知れませんね。
歯のエイジングを食い止めるために気をつけたいこと
誰にも確実にやってくる年齢による歯のエイジングですが、肌ケアと同じように、普段のお手入れ次第で、いつまでも若々しいキレイな歯を維持することは可能です。まずはなんといっても、常に意識して口の中を清潔な状態に保っておくことが必須。
日本臨床歯周病学会によると、私たちの口の中には、通常300~500種類の細菌が住んでいるのだそう。こうやって改めて数字で見ると、かなり衝撃的です。歯みがきが不十分で、口の中に食べかすや汚れが残っていると、この細菌が徐々に大暴れし始め、歯周病を引き起こしてしまうのだとか。もはや歯周病は、決して他人事ではありませんね。
30代となった今からは、通常の歯みがきだけでなく、歯周病予防も兼ね備えた総合的なケアを取り入れたいもの。普段使っている歯ブラシと合わせて、歯間ブラシやデンタルフロスのW使いが欠かせません。
また、食事をする時は、意識的に噛む回数を増やしたり、水分をしっかり摂って口の中が常に潤っている状態にしておくのも効果的。同時に、ヘルシーで丈夫な歯を作るために、カルシウムの豊富な小魚類をしっかり摂るように心がけましょう。カルシウムの吸収をサポートしてくれるビタミンDも合わせて摂取すれば完璧です。
海外で人気!身体に優しいDIYデンタルアイテム
日本よりも歯への美意識が高い海外では、日常的に歯のお手入れを取り入れている女性がたくさん。なかでも、天然素材を使って自宅で作る歯磨き粉やマウスウォッシュが、ここ最近のブームとなっています。
市販のものに含まれている化学薬品や研磨剤が苦手……という女子におススメのアイテムです。実際に食べても問題のない材料のみを使用しているので、刺激も少なく身体に優しいのが◎。
特に注目したいのが、エッセンシャルオイルとクレイ(粉末粘土)で作る美白対策にもバッチリな歯磨き粉と、ハーブをベースにしたマウスウォッシュです。作り方は下記の通り、とってもシンプル。
コーヒーや紅茶、赤ワインをよく飲んだり、タバコを吸うという女性は、定期的に歯をクレイでスクラブするのが効果的です。
クレイ歯磨き粉
【用意するもの】
ベントナイトクレイ (食用のもの)・・・大さじ2杯
シーソルト・・・小さじ4分の1
キシリトール・・・大さじ4分の3
好みのエッセンシャルオイル・・・約10滴
上記の材料を容器に入れてペースト状になるまでゆっくりかき混ぜます(必要なら水をその都度足してOK)。全ての材料が均等になるように十分混ぜたら、蓋をして約1ヶ月、冷蔵庫で保管すれば出来上がり。
マウスウォッシュ特有の強烈な刺激が苦手な女性におススメなのが、アルコールの代わりにリンゴ酢を使ったマウスウォッシュです。
アルコールフリーのハーブマウスウォッシュ
【用意するもの】
浄水器を通した水・・・1カップ
乾燥したペパーミント・・小さじ2杯
なければペパーミントのティーパック2つ
ティーツリーのエッセンシャルオイル・・・5滴
キシリトール・・・大さじ2杯
リンゴ酢・・・小さじ2杯
沸騰させた水の中に乾燥したハーブ(またはティーパック)を入れて5分間煮立たせます。ハーブ(またはティーパック)を取り除き、室温で冷ましましょう。
その後、冷めたお茶と残りの材料をジャーに入れ、よく振れば出来上がり。実際友人が手作りしたマウスウォッシュを使用したことがありますが、市販のものと比べて口馴染みが良く、リフレッシュ感もバッチリでした。
オーストラリアで人気のキュートなデンタルグッズ
DIYアイテムの他、海外にはこんな便利でキュートなデンタルグッズが勢ぞろいしています。
Brush With Bamboo
やっぱり口の中に直接入れるものだから、身体に優しい素材で作られた歯ブラシをチョイスしたいもの。竹を素材としたアイテムを扱うBrush With Bamboo の人気アイテムは、ブラシ部分から持ち手まで、全体が竹で出来ている、完全オーガニックな珍しい歯ブラシです。
毛先には、なんとアロマでお馴染みのひまし油が68%も配合されていて、抗菌性は抜群。歯ブラシには目に見えない殺菌が繁殖しやすいといわれているけれど、老廃物や毒素を排出する機能を持つひまし油がたっぷり染み込んでいるので、衛生面でも安心です。
My Magic Mud
「最近歯の黄ばみや汚れがひどくなった」という時に試してみたいのが、my Magic mudから出ているPolishing Tooth Powderです。
オーガニックのターメリックとカカオが配合されているブラッシングパウダーは、歯のエナメルにダメージを与えることなく、汚れをキレイにオフしてくれると高評価のアイテムです。
インド美容でもお馴染みのターメリックの効果で、歯の美白まで出来ちゃいます。やっぱり白い歯って女性の憧れ! いつまでたっても白く輝く歯をキープしたいものです。
drTung's
普段使っている歯ブラシを清潔に保っておくための、こんなキャップも発見しました。
普段のポーチに歯ブラシセットを入れて持ち歩いている場合、雑菌の繁殖から歯ブラシを守ってくれるキャップはとっても有り難い。デスクに置いてある歯ブラシにも使えそうですね。
キレイな口元だと、それだけでアクティブで若々しい印象になるし、何より自分の笑顔がもっと好きになれそう。
いつまでもキラキラした歯とピンとハリのある口元を目指して、オーラルケアにもしっかり気合いを入れて取り組みたいものです。
【参考文献】『大草徳庵歯科医院』『CULTURES FOR HEALTH』