HTC社のVIVE対応のアニメーション作成アプリ「Tvori」のベータ版が、2016年8月25日、Steamよりリリースされる。
同VRアプリは、VR空間内でVIVEコントローラーを使ってCGアニメーションを作成するアプリだ。
いちばんの特徴は、VIVEコントローラーを使うことによって実現した直観的な操作感。
その操作のわかりやすさは、既存のマウスとキーボードを使ったCGアニメーション作成アプリと比べれば一目瞭然である。
開発したのはKurilchenkoとKomarovskihのふたりのロシア人で、彼らによれば同アプリは「アニメーション監督、アニメーター、デザイナーといったすべてのクリエイターが簡単にCGアニメを作成できること」をめざして作られたとのこと。
アプリ名の「Tvori」は、スラブ系の言葉で「create、創造する」を意味している。
Tvoriの基本的な構成は、バーチャルデスクトップを中心にして、引き出しにはアニメーションに使う背景とオブジェクトが収納されており、ユーザーはデスクトップ上にアニメーションのセットを構築していく。
アニメーションを撮影するカメラは、デスクトップの回りにユーザーが設置することができ、カメラで撮影されたアニメーションはデスクトップ上のディスプレイからリアルタイムで確認することができる。
「VR空間内でアニメセットを作ってアニメーションを撮影する」という基本コンセプトは、Tvoriがはじめて採用したわけではなく、GoogleのDaydream Labsが以前に披露している。
Daydream LabsのアプリとTvoriの大きな違いは、Tvoriだけがバーチャルなカメラを設置できることだ。
もっとも、このバーチャルなカメラを滑らかに動かすにはまだ難があり、今後の開発で改善されることが望まれる。
また、ベータ版はマルチプレイに未対応であるが、ふたりの開発者は近い将来マルチプレイを導入することを約束している。
Tvori公式サイト
http://www.tvori.co/
参照元URL:http://uploadvr.com/tvori-animation-creation-software/
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