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AMD、ワイヤレスVRテクノロジーを開発する Niteroを買収!


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コンピュータープロセッサー、グラフィックカードの開発で有名な、AMDがVR/ARのための60GHzワイヤレスチップを開発しているNiteroを買収したことを発表した。


今回AMDが買収したのはワイヤレスVRヘッドセット技術の知的財産権とキーとなるエンジニア人材だ。


この契約でAMDはNiteroの技術を使ったVRヘッドセットや関連技術の開発などVR体験を作るのに必要なキーテクノロジーの開発ができるようになる。


AMDもVRテクノロジー開発への参入の意思を固めたようだ。


契約の目的


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AMDのチーフテクノロジーオフィサー兼シニアバイスプレジデント、Mark Papermaster氏は今回の契約の目的についてこう話している。


「扱いにくいヘッドセットケーブルはまだVR技術の応用と普及の大きな壁となっています。


私たちは新しく獲得したワイヤレスVRテクノロジーはこの課題を解決することを目的としています。


また、この契約はよりリアルで投入感のあるVR体験を作る、ハイパフォーマンスコンピューティング/グラフィックテクノロジーを開発するための長期テクノロジー投資のための新たな見本となるでしょう。」


ワイヤレスVRヘッドセットを実現するNiteroのテクノロジー


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Niteroはミリ単位のフェーズドアレイ ビームフォーミングウェーブチップをワイヤレスVR/AR問題を解決するために開発してきた。


他のカンパニーが本来別の用途に使われるようにデザインされた、すでに存在しているチップとソフトウェアを利用しているのに対して、Niteroはこの高帯域幅、ローレイテンシー、ワイヤレスAR/VRソリューションのために独自のチップを開発している。


ハイパフォーマンス60GHzワイヤレスを使い、NiteroのテクノロジーはマルチギガビットのトランスミットパフォーマンスをローレイテンシーでルームスケールVR環境の中、使用することが可能となる。


しかし60GHzは物体を通過しずらく、通信にはなにも障害のない見通し線が必要となってしまい、VRへの使用には少し難しいとされている。


Niteroはこの問題をビームフォーミングテクニックを使うことで解決した。


ビームフォーミング(beamforming)とは所定の方向に電波の指向性を高める技術で、電波干渉を減らし、遠くまで電波を飛ばすことができるようになる。


このビームフォーミングを使うことで、障害を減らし、オクルージョンと呼ばれる通信がなにかに遮られて閉鎖してしまう状態でも、コネクションを安定されることができ、従来の高周波数mmウェーブシステムに必要な項目をクリアされる。


このワイヤレスVRヘッドセット技術の開発は将来的に有線VRヘッドセットの減退につながるだろう。


そして、ユーザーはケーブルを気にすることなく気軽にVRとARの世界に入り込むことができるようになる。


Nitero 共同設立者、CEOのPat Kelly氏は今回の契約に関してこう述べている。


「私たちのワールドクラスのエンジニアチームは次世代ヘッドセットに統合できるに使用することができる、ワイヤレスVRテクノロジーを制作という難しい問題を解決することに、力を注いできました。


今回AMDの長期テクノロジービジョンの一員となれたことで今後どのようなことができるかわくわくしています。」


AMDについて


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AMDは45年以上、ハイパフォーマンスコンピューティング、グラフィック、ビジュアライゼーションテクノロジーの開発に携わってきた。


その中でゲーミング、VRプラットフォーム、データセンターの核となるテクノロジーを開発してきている。


現在500社ほどのビジネスカンパニーを始め、世界中の最先端のサイエンスリサーチ施設や何百という消費者が、AMDのテクノロジーを、日常、仕事、遊びなど多方面で使っている。


世界中で活躍しているAMDメンバーは今後のVRの可能性を広げる素晴らしいプロダクトを制作することに尽力している。


なお、契約条件の詳細などについては公開されていない。


しかし、この買収でAMDも本腰を入れて、VR開発に加わったことがわかる。


IntelやQualcommなどがいち早く、ワイヤレスVRヘッドセットに取り掛かっていることもあり、それらもプレッシャーになったのではと考えられる。


どのカンパニーがワイヤレスVRマーケットでリードするのか、期待が高まるところだが、ワイヤレスVR実現はまだまだ先と言われており、少なくとも今年中には実現する可能性は低そうだろう。


実現したとしても消費者の手に届くものになるのは、そのまた先で、ケーブルのない身軽なVR体験にはもう少し辛抱強く待つ必要がありそうだ。


参照元URL: http://www.amd.com/en-us/press-releases/Pages/amd-expands-technology-2017apr10.aspx


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