2016年10月27日に未来科学館で開催された「デジタルコンテンツEXPO」に出展されたDVERSE Inc.のVR制作ソフト「SYMMETRY」を体験してきました。
SYMMETRYとは?
HMDを装着してリアルタイムで誰もが簡単にVRコンテンツを制作できるソフトウェア。
3DCADデータ/3Dモデルファイルを入力し、VR空間内でシーンの設計や編集が即時可能となる。
SYMMETRYを体験
使用されたHMDはVIVE。VIVEコントローラーを使って操作していく。
右コントローラーは地形に関しての編集ができ、左コントローラーでは地形に配置するオブジェクトの設定などができた。
UIはVIVEコントローラーに準拠したかたちで縦横にスライドさせてメニュー選択、トラックパッド押してアクションを行う。
驚くほど一瞬に山や川を作って建物や車を配置、部屋の中に入り込むことができた。実物大のサイズ感を確認するツールとしても有効です。
やれることが多いのでメニューの数は多いものの、初見でも操作はさほど難しくなかった。そして、リアルタイムレンダリングで全くの遅延なくサクサク構成できるので作っていて楽しかった。
SYMMETRYのリリース予定日や費用など
想定としては不動産業界をメインとしたソリューションとしてSYMMETRYのソフトウェア販売を2017年リリースで進めているようだ。
現在は試験的段階で、実際にいくつかの団体に利用してもらいフィードバックをもとに品質の向上に努めている。
販売額は年間1000ドル前後(約104000円)での提供となる見込みで、期間中にアップデートがあった場合は追加費用なしに更新ができる。
不動産向けソリューションというだけでなく、イベントの会場設営のブースシミュレーションやゲームマップの開発などにも十分に使えそうな可能性を秘めている。
今後の展開~グローブ型コントローラーを使った未来のインターフェイス~
展示2ではVIVEコントローラーを使うSYMMETRYとは別に、「グローブを使った操作のSYMMETRY」も参考展示されていた(こちらは体験不可)。
VIVEとNoitomのPERCEPTION NEURONなどを組み合わせ、手を使っての作業を可能しており、右手にNoitom社のモーションキャプチャ対応のグローブをはめて「掴む」「動かす」などのアクションを可能にし、左手には関節にショートカットキーを設定し、触ると編集メニューの表示・選択などをさせていた。
VIVEコントローラーは腕に装着することでトラッキング用として使用され、これはPERCEPTION NEURONなどを長時間使用すると徐々に位置情報がズレてくる問題の解消としていた。
DVERSEのCEO沼倉氏は今後、手を使ったUIのVRコンテンツが主流になることを予見し、SYMMETRYの開発の合間に、試験的に研究を進めている(開発期間は合間に作業しながらで約2ヶ月)。
現状はVIVEコントローラー2個、グローブ2種類を使う仕掛けで着用するのに15分かかるが、使い勝手は良さそうだ。
DVERSE側ではソフトウェアの開発を行い、ハード側の提供企業と情報共有しながらより良いソリューションとしていきたい構えです。
SYMMETRYデモ
DVERSE Inc.
http://dverse.me/ja/
SYMMETRY
http://www.symmetryvr.com/
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