2021年6月30日(米国時間)、ソーシャルVRプラットフォーム「Rec Room」が同年秋にAndroidデバイスに対応することを発表しました。
現在、Google Playでは事前登録ができる状態となっており、登録者数に応じて限定アイテムがプレゼントされるとのことです。
急激にユーザー数を増やしていくRec Room
Rec RoomはVR専用ソーシャルプラットフォームとしてリリースされ、
iOS
PS4、PS5
Steam
OculusQuest
など対応デバイスを増やしていくことでユーザー数を増やしてきました。
開発元であるRec Room社の発表によると、2021年に入って前年比でユーザー数が500%増加しており、月刊アクティブVRユーザー数も100万人を超えました。
また、iOSに限っていえばiOSのダウンロード数は2018年のプラットフォームデビュー以来、前年比600%増加しているとのことです。
そのため、今回のAndroid対応によりユーザー数はさらに爆発的に増えるとみられています。
Rec Room社CEOのNickFajt氏は
過去1年間で、モバイルデバイスの毎週のユーザー数は7倍に増加しました。
このことは私たちのコミュニティの成長を助け、私たちのクリエイターははるかに多くの視聴者にリーチすることができるようになりました。
今後数か月以内にAndroidのユーザーをRecRoomに招待することで、その勢いを倍増できることを嬉しく思います。
とのコメントを発表しました。
Rec Room社は2021年3月に1億ドル(約110億円)の資金調達を達成するなど、スタジオは現在12億5000万ドルの評価を誇り最初のVRユニコーン企業とされています。
急激な成長にはVR内経済が大きく貢献か
他のソーシャルVRとは異なり、Rec Roomはチャットではなくマルチプレイの協力ゲームをメインとしている点が特徴です。
スタジオが開発した既存のコンテンツを他のユーザーと楽しめるのはもちろん魅力的ですが、ユーザーがこのソーシャルに集まるのはそれだけではありません。
Re Roomでは独自のコンテンツをすべて無料で作成できるという点がこのソーシャルVRをより魅力的なものにしています。
ユーザーが作成できるのは、プレイルームからアバターアクセサリーまで多岐にわたり、ゲーム内通貨で他のユーザーに販売することも可能です。
そして、Rec RoomのCreator Compensation Programのおかげで、ユーザーはVR空間での売り上げを実際のお金に換金することができます。
ユーザー数が拡大する中でクリエイターがお金を稼ぐようになると、Rec Roomチームは年末までに100万ドル以上を支払うと見込んでいるようです。
実際、同社によると2か月で2万ドルもの収益を上げることができたクリエイターも実際にいるとのことです。
まとめ
ソーシャルVRプラットフォーム「Rec Room」がAndroidデバイスに対応することになりました。
このことで、より多くのユーザーがRec Roomを利用することになると思われます。
チャットよりもマルチ協力プレイにフォーカスしていることから、楽しく居心地の良いソーシャルVRとして親しまれているRec Roomですが、近年急激な成長を見せるようになりました。
その背景にはユーザーがVR内でお金を稼ぐことができるようになったことが指摘されています。
今後お金を稼ぐVRユーザーが成功を収めて「VR長者」が登場すれば、クリエイティビティを発揮する場を求めてVRユーザー自体も増えることになるのではないでしょうか。
今後のRec Roomに注目ですね。
参考:Rec Room Expands Its Social VR Universe To Android This Fall[VR Focus]
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