ピクシブ株式会社は、同社が展開する3Dアバター事業「VRoidプロジェクト」の一環として提供している3Dキャラクター制作ソフトウェア『VRoid Studio』の正式版リリースが2021年夏に決定した事を発表しました。
また、『VRoid Studio』正式版のリリースに先行し、3Dキャラクターの創作に活用できる無料サンプルモデル3体をVRoid Studioに追加することも合わせて発表しました。
新サンプルモデルの配布は2021年6月29日(火)から開始されています。
『VRoid Studio』について
『VRoid Studio』は、表現力を活かしてオリジナルキャラクターを簡単に作れる3Dキャラクター制作ソフトウェアです。
ピクシブ社が『自分らしい3Dモデルを誰でも簡単に制作し、活用できる世界を目指す』というコンセプトのもと開発し、2018年8月3日(金)にβ版が一般公開されました。
同ソフトはβ版の公開以降、ユーザーからのフィードバックをもとに細やかなアップデートを重ねてきています。
昨今のコロナ禍によるおうち時間の増大により、自分の3Dキャラクターを制作する人が増えたこともあり、3Dキャラクターモデルの需要は世界的に高まりを見せています。
そこで、ピクシブ社は2021年夏に『VRoid Studio』正式版をリリースする決定をしました。
正式版の特徴は
”ソフトウェアのインターフェースデザインを全面的に改修したこと”
”キャラクター表現の幅をさらに広げる新機能を追加予定であること”
となっています。
VRoidプロジェクトとは?
VRoidプロジェクトは、ピクシブ社が展開する3Dアバター事業の総称で、そのコアコンセプトは「3Dを使ったコンテンツを、誰でも創れるようにしたい」「想像力と表現力をすでに備えたクリエイターが3Dという新しい創作に挑戦することをテクノロジーの力で応援したい」の2点で、これに基づき、誰もが自分の3Dアバターを持ち、3Dモデルを使った創作活動やVR/AR空間でのコミュニケーションを楽しめる環境を多くの人に届けることを目的としています。
これらの背景からソフトウェアやアプリが開発され、
・絵を描くようにアバターが作れる3Dキャラクター制作ソフトウェア『VRoid Studio』
・手軽にアバターを作り写真撮影が楽しめるカメラアプリ『VRoidモバイル』
・3Dモデルを投稿し各種VR/ARサービスやゲーム内で共通アバターとして利用できるプラットフォーム『VRoid Hub』
などが提供されています。
新サンプルモデルも無料配布
『VRoid Studio』正式版のリリースに先行し、3Dキャラクターの創作に活用できるサンプルモデル(.vroid)データが3体、2021年6月29日(火)より無料配布されています。
新サンプルモデルデータはVRoid Studioに追加する形で提供され、モデル制作のベースとして利用することも可能です。
同時に、同3体のモデル(VRM)データはVRoid Hubにおいても無料配布されます。
データのダウンロードに際する条件などはなく、誰でもダウンロードが可能なため、ユーザーは自身の3Dアバターとして各種VR/ARプラットフォームや3Dコンテンツで使用することができます。
AvatarSample_A
ダウンロードはこちら:AvatarSample_A
AvatarSample_B
ダウンロードはこちら:AvatarSample_B
AvatarSample_C
ダウンロードはこちら:AvatarSample_C
ユニクロ「細田守アニメーションワークス UT」×「VRoid 」
細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』をはじめとするユニクロのUTコレクション「細田守アニメーションワークス UT」とVRoidのコラボレーションも発表されています。
ユニクロ社とピクシブ社は、共同で全6柄のUTコレクションのバーチャルTシャツを共同開発し、そのバーチャルTシャツが『VRoidモバイル』にて2021年7月16日(金)より無料配布されます。
また、今回開発されたバーチャルTシャツを着用したアバターを『VRoid Studio』で制作し、アバター達が『竜とそばかすの姫』の舞台であるインターネット上の仮想世界<U(ユー)>を楽しむスペシャルコラボキービジュアルも共同制作されました。
コラボレーションの詳細は、2021年7月16日(金)VRoid NEWSにて公開予定です。
まとめ
ピクシブ社の3Dアバター事業「VRoidプロジェクト」の一翼を担う『VRoid Studio』は3Dキャラクター制作ソフトウェアであり、正式版のリリースが2021年夏に決定した事が発表されました。
『VRoid Studio』正式版のリリースに先駆け、誰でも使える新サンプルモデルが3体追加され6月29日より無料配布されています。
また、『VRoid』とUTコレクション「細田守アニメーションワークス UT」のコラボレーションも予告されました。
かつて、アニメーションの制作には特殊な機材やスタジオが必要でしたが、技術の革新により、誰でも手軽に自宅で制作できる時代が始まっているようです。
ソフトやアプリを活用し、3Dキャラクターを制作したり、そのキャラクターを動かしてみたり、色々な楽しみ方が広がりそうですね。
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