株式会社ナレッジコミュニケーションは2021年2月22日(月)、Microsoft HoloLensを利用した、同社が提供しているサービス「ナレコムVR」において、XR技術を使って簡単に屋内ナビゲーションを作成できる「ナレコムVRナビ」のベータ版をリリースしました。
MRを利用した屋内ナビ「ナレコムVRナビ」
「ナレコムVR」はナレッジコミュニケーション社が提供する、Microsoft HoloLensを利用したサービスで、MR技術によって
・技術継承
・トレーニング
の課題を解決することを目的に開発されています。
Microsoft HoloLensとMicrosoft Azureと連携しており、3Dモデルやマニュアルを専用ポータルサイトにアップロードするだけですぐに利用することができます。
今回、このナレコムVRにユーザーへのオプション機能として、誰もが簡単にナビゲーションを作成できる「ナレコムVRナビ」の機能が追加されています。
ナレコムVRナビは、
・Microsoft HoloLens2
・Azure Spatial Anchors
を用いた新しいナビゲーションソリューションとなっています。
手軽に屋内ナビの作成が可能に
昨今のコロナ禍により人との接触や距離が制限される中、非接触・非対面による施設見学や案内のニーズが高まってきています。
また大規模施設の構造は複雑化しており、屋外に比べて屋内の位置情報の活用が遅れているのが現状で、従来の屋内ナビゲーション構築にはビーコンやUWB・RFIDなどのインフラ整備が必要なために、構築には多くの時間が必要になってきます。
今回登場した「ナレコムVRナビ」は、特別なインフラ設備を必要とせず、誰もがその場で屋内ナビゲーションを簡単に作れることを実現しています。
手軽にな美を作れる3つの特徴
このサービスでは”HoloLens”を用いることで、直感的な動作で誰でも簡単にナビゲーションを作成することが可能になっています。
そのため、専門的な情報システムの知識がなくても、施設管理者や企画担当者自身だけで作成することができます。
また作成するナビゲーションには、動画や3Dモデルといった付加情報を追加することもでき、それらを空間上に表示させることも可能になっています。
そのため
・オフィス見学
・工場見学
などの説明や案内を非接触で行うことができ、さらに利用者毎に付加情報を作成することができるので、同じ空間のナビでも、
・子供向けのナビゲーション
・大人向けのナビゲーション
・新人教育向けのナビゲーション
というように、利用者に応じたナビゲーションの作成が可能です。
さらにナビの作成には機材の用意が不要で、低コストで導入することができます。
屋内ナビゲーションを利用する場合は、従来ビーコンやUWB・RFIDなどのインフラ整備が必要でしたが、ナレコムVRはHoloLensがあれば利用することが可能なため、初期投資コストや機材の管理などの工数を大幅に抑えることが可能です。
ベータ版をリリース
今回「ナレコムVRナビ」のベータ版が提供開始されており、”HoloLens2″でのナゲーション作成や利用の機能が提供されています。
作成したナビゲーションは、ナレコムVR上に保存されるようになっています。
このサービスはオフィス・工場見学ツアーでの活用だけでなく、
・新人研修や社内トレーニングでの利用
・空間へのコンテンツ配置による製品PR
に活用するのに適しており、観光客への施設内の誘導支援やARコンテンツ等で観光客への体験向上など、観光の分野でも大いに役立てることができます。
また今後は、ナビ利用者のiOS対応や利用シーンに合わせたコンテンツ提供といった機能の追加が予定されています。
まとめ
MRを利用した新しい屋内ナビ「ナレコムVRナビ」のベータ版が、今回リリースされました。
このサービスは、Microsoft HoloLens利用したシステム「ナレコムVR」のオプションとして提供されるもので、専門的な知識や設備・機材がなくても簡単に屋内ナビゲーションを作ることができます。
非接触ながらも分かりやすいナビゲーションが行えるので、オフィスなどの見学や研修・PRだけではなく観光分野でも、広く活用できそうですね。
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