静止画からアニメーションを作成する技術はこれまでも色々ありましたが、有限会社エムツーの開発した「えもふり(E-mote free movie maker)」はプログラム不要で静止画が動き出す、興味深い技術です。
公式サイトによれば、たった6枚のレイヤーを書くだけでキャラクターが目をぱちぱちさせたり、笑顔を振りまいたり…とさまざまな動作をしてくれます。しかも個人利用なら無料と、アニメーションを作ってみたい絵師さんならとても興味深いツールです。
上の動画はえもふりで作成したキャラクターのアニメーションですが、とても静止画数枚から生成されたとは思えないほど、イキイキと動いていますね!
そしてこのえもふり、現在開催中の東京ゲームショウにてVR空間状に2Dキャラクターを表示する技術デモとして展示されました。展示の内容は自分の手を動かしてキャラクターの体にのせれば、それに合わせてキャラクターが反応する…といったものです。
M2は東京ゲームショウビジネスデイにE-moteを出展し、イラストを2Dのまま立体視を行いVR空間に投影する技術デモを行います。現実世界のマネキンを撫でると、VR上でプラメモのアイラと触れ合える!いよいよ二次元の世界がこっちにきた! pic.twitter.com/Xt0r7psngA
— 有限会社エムツー (@M2_game) 2016年9月14日
会場では10月13日発売のゲーム「プラスティック・メモリーズ」のキャラクター「アイラ」のマネキンを用意。ユーザーはVRゴーグルをかぶりながらアイラをタッチし、架空のコミュニケーションを楽しむ…という、なんともドキドキな体験です。
大変申し訳ございません、昨夜デバイスの故障が判明し、接触センサが使用できなくなりました。本日はリープモーションによる非接触センサでVRをご体験いただきます。皆様のご来場お待ちしております。 pic.twitter.com/twD4zQKvbo
— M2 E-mote公式 (@M2_Emote_ofc) 2016年9月16日
しかしこの展示、あまりにも好評だったためか15日の展示で「デバイス故障により接触センサが使用できなくなる」というトラブルが発生。これにより体験プレーはリープモーションによる非接触センサー…つまり、空中に手を泳がす方式に切り替わるという、なんとも切ない事態になってしまいました。
東京ゲームショウビジネスデイ・E-mote(エムツー)ブースは無事に終了しました。想定を超える多くの方にお越しいただきありがとうございました!E-moteへのVR機能やアニメスタンプメーカーの追加は後日予定しております。 pic.twitter.com/fcW8VFDjyS
— 有限会社エムツー (@M2_game) 2016年9月16日
その後にアイラちゃんが復帰したのかは不明ですが、16日の展示ではレイヤーさんがリープモーションを使っている様子が伺えます。
やっぱりすぐには直らなかったのかな……?
このように若干の混乱もあったアニメーション生成ソフトとVRゴーグルの組み合わせによる「2次元とのふれあい体験」ですが、それだけユーザーからの需要も高いということでしょう。今後はVRゴーグルによる視野的な体験だけでなく、実際に触れるVR体験が業界の大きな潮流になるのかもしれませんね!
出典元URL:http://emote.mtwo.co.jp/
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