2015年9月15日から幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2016のVR体験ブースに出展しているFuturetownがアツイ。
Futuretownはもともとは台湾のゲーム開発会社だったが、既存のVRヘッドセットと組み合わせて使うプラットフォーム「Futuretown 5D Totalmotion」を開発し、今回の出展に至った。
ブース規模は他のVR出展企業の中でも最大級で、力の入れようが伝わってくる。注目度も上々で閑古鳥が鳴くことなく体験ゾーンには多くの人が体験待ちしていた。

ビジネスデイでもご覧の行列。
初日よりも2日目のほうがさらに盛況に感じ、連日の大入りを続けたFuturetownが出展したものは「5D Totalmotion」というVRアトラクション。
5D Totalmotion(トータルモーション)とは?
HTC社のVIVEやOculusRift、3Glassesに対応しVR体験シミュレーターで、開発には8ヶ月程度費やしており今回は東京ゲームショウにあわせスキー・乗馬・バイク・サーフをテーマにした4つのゲームを開発しての出展。
パーツを柔軟に組わせてゲームに対応させる
5D Totalmotionの特徴は、ゲームごとに構成パーツを変える柔軟な設計。
例えば、Infinity Rider:Motorbike VR(インフィニティライダー:モーターバイクVR)とWhiteout:Ski VR(ホワイトアウト:スキーVR)ではアトラクション機材の土台パーツは共通で、その上に乗っかるパーツはそれぞれ異なる。
将来的にはパーツ別の販売などにも対応するかもしれないとさまざまな可能性を視野にいれていた。
東京ゲームショウで感度の高いユーザからの意見を吸い上げる
システム自体はこれが完成型ではなく、東京ゲームショウへの出展はゲームへの関心・感度の高いユーザからのフィードバックを吸い上げ、ゲームをよりよいものにする狙いがあるようだ。
ゲーム体験をしたユーザ一人一人に声掛けしてアンケートを実施していた。
テーマパークやアミューズメント施設導入を目指す
広報関連を担当するVIRGINIA HO氏に話を聞いてみたが、まずは台湾国内で普及に努め、小会社のあるカナダやゲームにホットな日本への進出も考えているようだ。
今後アミューズメント施設やテーマパークへの導入を視野に開発を進めている。
ゲームショウでできるだけのデータを集めて改善し、2017年6月時点を目標として展開を目指す。
既存のアミューズメント施設への売り込みだけでなく、Futuretownとしてテーマパークのようなものを展開する可能性もあるとのことで楽しみです。
なお、5D Totalmotionは売り切りでの販売となり、期間限定のレンタルなどには対応する予定はないとのこと。
今回出展のゲーム
Whiteout:Ski VR(ホワイトアウト:スキーVR)
ゲレンデでスキー体験ができるゲーム。足元は本物のスキーさながらにスキーブーツを履く。
映像にあわせた地形の起伏を5D Totalmotionが再現している。
Infinity Rider:Motorbike VR(インフィニティライダー:モーターバイクVR)
時速150キロで走破するバイク体験ができるモーターバイクVR。
日常で出しにくい150キロというスピード感は見ている側でもかなり速く感じる映像でした。
Wave Breaker:Surf VR(ウェーブブレーカー:サーフVR)
サーフィン体験ゲーム。スキーVRと同じく立ちゲーだが足元はブーツなどの着用はなし。
Stallion Adventures:Horse Riding VR(スタリオンアドベンチャーズ:乗馬VR)
乗馬体験ができるVR。コースは競馬場などではなくアフリカのサバンナなどの野生地帯を疾走する。
野生動物などの描写にもこだわっている。
Futuretownでは今回のゲームに限らず、来年度に向けて新作も開発中でハードの進化とともにゲームコンテンツの進化も期待大だ。
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