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Google ARCoreを使った5つの実験的ARアプリの動画


ARCoreを使ったアプリ

ARCoreを使ったアプリ


スマートフォン用のARプラットフォームとして発表が早かったのはGoogleのTangoだが、残念ながらGoogle Tangoに対応するスマートフォンは少ない。


現時点でGoogle TangoのAR機能を利用できるスマートフォンは昨年11月に発売されたLenovoのPhab 2 Proと、今年の夏に発売されたASUSのZenfone ARの2機種のみとなっている。


最近ではAppleがWWDC 2017で発表したARプラットフォームARKitに話題をさらわれてしまっている感のあったGoogleだが、昨日になって新たなARプラットフォーム「ARCore」を発表した。


このARCoreを使ったアプリの動画が既にいくつか公開されている。Road To VRでは、5つの動画が紹介された。


ARプラットフォームの中心は?


ARKitの発表

AppleはARKitで世界一のARプラットフォームを狙う


複数のメーカーからヘッドセットが発売されているVRに比べると、AR機能を利用したいユーザの選択肢は多くない。現時点で一般の消費者が購入できる、または近い将来利用可能になることが予定されているARプラットフォームはGoogle TangoとAppleのARKit、そして昨日Android用のプレビュー版が公開されたGoogle ARCoreくらいのものだ。


Google Tango


GoogleのARプラットフォームGoogle Tangoは、昨年発表されたスマートフォン向けのARプラットフォームだ。ポケモンGOのような多くのARアプリで採用されている「カメラの映像にCGを重ねるだけのAR技術」とは異なり、端末に搭載されたセンサーによって物体を認識することが可能となっている。


難点は、専用のセンサーを搭載したスマートフォンでしか利用できないことだ。しかも該当するスマートフォンは2つしかない。


LenovoのPhab 2 Proは昨年11月に発売された。Tangoに対応する点では最新のスマートフォンと言えるが、他の部分では2017年に発売された各社のフラッグシップモデルほど性能が高くない。今から買うには古めのモデルになってしまっており、Daydream VRにも非対応だ。


もう一つのASUS Zenfone ARは今年の夏に発売されたばかりのスマートフォンだが、価格が高めだ。TangoによるARだけでなくDaydreamによるVRにも対応する世界初のAR&VRスマートフォンだが、単純な処理速度やバッテリーの持続時間ではGalaxy S8+などの他社フラッグシップモデルに劣っている。


ARKit


AppleのARKitは、今最も注目されているARプラットフォームだ。少なくとも、ARCoreが発表されるまではそうだった。


一般ユーザ向けにはまだ提供されていないものの、デベロッパーは多くのARKit対応アプリを開発し、デモ動画も公開している。


Google Tangoのように物体を認識するAR機能を利用できるプラットフォームでありながら、既存のiPhoneでも利用できることが最大のポイントだ。ARtillryの計算によれば、世界にはARKitに対応するiPhoneが3億8,100万台も存在するという。


ARCore


ARCoreは、Googleが発表し、プレビュー版をリリースしたばかりの新しいARプラットフォームだ。対応機種の少ないTangoと違ってGoogle PixelシリーズとSamsung Galaxy S8シリーズに対応するとされており、Android版ARKitとでも呼ぶべき存在である。


Tangoと違って特別なセンサーを使用していないため、対応機種はさらに増加する見込みだ。Googleは、プレビュー期間に1億台のスマートフォンに対応することを目指しているという。


ARKitには及ばないが、Tangoとは比べ物にならない数のスマートフォンがARCoreに対応することになるはずだ。


ARCoreの動画



Googleクリエイティブラボのデベロッパーたちが、新しいARプラットフォームを利用したARアプリの動画を公開している。


現時点ではARCoreの機能を示すデモ的なものばかりだが、今後は実用的なアプリも開発が進められていくだろう。


Morph Face



人によっては恐怖を感じるかもしれないARアプリの動画だ。


スマートフォンの画面をタップすると、タップした場所が変形して人の顔が浮かび上がる。木目や柄がある背景ではきちんと模様も変形するため、そこに顔が浮き出ているように見える。


UnityとARCoreが使われているという。


Portal Painter



『Portal Painter』を使えば、指を使って壁やテーブルから他の場所に繋がるポータルを開くことができる。


このアプリも、UnityとARCoreを使って制作された。


Hidden World



『Hidden World』では、AR技術と手書きのアニメーションが組み合わされている。


指でスマートフォンのカメラに映った床をタップすることで、その場所にキャラクターが表示される仕組みだ。


UnityとARCoreで制作されている。


Draw and Dance



『Draw and Dance』は、棒人間を音楽に合わせて躍らせることができるARアプリだ。


任意の場所に棒人間を表示するだけでなく、映像の後半ではGoogle Homeの上にマジックで書いた棒人間を認識して絵が飛び出してきたようなAR表現がなされている。


行動もシンプルなダンスだけでなくギターを演奏したり、衣装が変化してジャンルの異なるダンスにも対応してくれるようだ。


開発にはUnityとARCoreに加えてVuforiaとAPI.AIが使われているという。


ARCore Drawing



『ARCore Drawing』は、ARCoreを使って3D空間に文字や絵を書くシンプルなデモアプリだ。


openFrameworksとARCoreによって構築されており、Githubでソースコードも公開されている。


 


Road To VRで紹介された5つの他にも、複数のデモアプリケーション動画が公開されている。


ARKitの例を考えると、ARCoreでも多くのアプリが開発されていくのではないだろうか。


 


参照元サイト名:Road To VR

URL:https://www.roadtovr.com/5-google-arcore-experiments-inject-magic-everyday-life/


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