今回、日野プロフィアCOOL Hybridに搭載する輸送冷凍機は、2016年冬からRCCを通じて販売し好評を得ている「TEJ100シリーズ」の1タイプとして製品化するもので、既存の汎用モデルをベースに、日野プロフィアCOOL Hybridとの組み合わせで高いパフォーマンスを発揮するよう最適化させました。冷凍食品やアイスクリームの輸送も容易なクラス最大級の冷凍能力を有し、電源側からの豊富な給電量に応じた大能力での運転や、庫内温度に応じた高効率運転を実現します。冷媒には輸送冷凍機で主流のR404A対比地球温暖化係数が約半分となるR410Aを採用。日野プロフィアCOOL Hybridの高い省エネ・環境配慮性に貢献します。
3Dスクロール密閉インバータコンプレッサは、独自の軸方向圧縮機構とガスインジェクション機能を備えており、ビル用マルチエアコンなど幅広い冷熱製品を手掛ける三菱重工グループ特有の差別化技術に基づくものです。シリーズのうち、異温度同時輸送が可能な2室マルチ仕様では、1台のインバータコンプレッサと2台のエバポレータ(吸熱用熱交換器)を接続する回路および電子膨張弁を用いて、高度な制御で冷凍能力の分配を自在に行い、運転条件を選ばず最大限の性能を引き出します。また、きめ細かな温度管理の実現だけでなく、効率的に電気を使用することで省エネルギーも実現します。
この輸送冷凍機は、大型トラックにおける幅広いラインアップを持つ日野プロフィアCOOL Hybridとの組み合わせが可能になったことにより、お客様の多様な用途にお応えすることができるようになりました。
三菱重工サーマルシステムズとRCCは、今後も冷凍・冷蔵トラックの省エネ・環境性能向上につながる輸送冷凍機の開発・販売に緊密な連携で臨み、低温物流市場をさらに深耕することで、低炭素社会の創造に貢献していきます。
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概要:三菱重工業株式会社
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