近年、デジタル化や産業構造の変化が進む中で、ビジネスパーソンのキャリアにおいてリスキリング(再スキル習得)が重要視されています。行知学園株式会社が実施した「ビジネスパーソンのリスキリング」に関する調査では、約7割のビジネスパーソンがリスキリングを知っており、さらに9割以上が挑戦したい意欲を示しました。今回はこの調査結果をもとに、リスキリングの意義とビジネスパーソンの意欲について詳しく解説していきます。
リスキリングとは、新たな職業に必要なスキルや知識を習得することを指します。これは、職場の環境や必要なスキルが変化する中で、仕事を持続的に続けていくためには欠かせないプロセスです。特にデジタル技術が進展する現代において、スキルのアップデートが求められています。行知学園が2024年10月に実施した調査において、20~60代のビジネスパーソン1,008人を対象にリスキリングに対する認知度や意欲を調べました。調査結果によると、リスキリングを知っていると回答した割合は68.1%と、比較的高い水準にありました。特に、インターネットを通じて情報を得ている人が多いという結果もありました。
さらに、リスキリングをまだ知らない約3割のビジネスパーソンに対して、「想定される懸念が解消される場合、リスキリングに挑戦したいと思うか」との質問に、9割超が「挑戦したい」と回答しました。このことは、リスキリングに対する期待感と熱意が強いことを示しています。
調査では、リスキリングを通じて取得したい資格についても確認されました。その結果、約5割が「語学系の資格」を挙げ、特に「登録日本語教員」という資格が注目を集めました。これは、日本で暮らす外国人に日本語を教えるための資格であり、需要の高まりとともに、その重要性も増しています。リスキリングを通じて新たな資格を取得することは、キャリアアップの大きなチャンスとなります。今回の調査から、ビジネスパーソンのリスキリングに対する認知度は約7割と高く、また挑戦意欲も非常に高いことがわかりました。今後、リスキリングを通じた新たなキャリアの形成は、ますます重要になるでしょう。詳しくは「行知学園」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松