株式会社オカムラのワークデザイン研究所が発表した最新の調査結果は、オフィス環境がワーカーの成長に与える影響を明らかにしています。この調査は、ワーカーたちが自らの成長をどのように感じているのか、そしてそれにオフィス環境がどのように寄与しているのかに焦点を当てています。働く環境が変わることで、ワーカーのモチベーションや生産性も大きく変化することが期待されています。
調査によると、「仕事を通じて順調に成長している」と感じているワーカーは全体の60%以上に達しています。これらのワーカーは、業務の幅が広がったことや、十分な評価(昇給や昇格)を得ていることを成長の理由として挙げています。しかし、逆に成長を感じていないワーカーの多くは、「モチベーションを上げられていない」といった理由を持っています。この調査結果は、成長とモチベーションが密接に関連していることを示唆しています。
次に、良いオフィス環境についての意見も興味深いものです。成長を実感しているワーカーの90%が、良いオフィス環境が成長に良い影響を与えると考えている一方、成長を感じていないワーカーでもその割合は60%に達しています。オフィス環境が成長の実感に与える影響は無視できないということがわかります。また、仕事がスムーズに進むことで成長を実感できるという回答は8割以上にのぼり、環境整備が成長に直結することが明らかとなりました。
具体的には、オフィス環境が仕事をスムーズにするために役立つと感じている人は約5割に上り、期日内に成果を上げるためには集中できる環境が最も重要であることが示されています。特に管理職のワーカーは、個々に集中できるスペースだけでなく、チームで使用できるプロジェクトルームなども求めています。一方、一般職のワーカーも同様に集中した作業環境を重視していることがわかりました。
優秀なワーカーの特徴として、開放感のある、整理整頓されたオフィス空間を好む傾向が明らかになっています。今回の調査では、ジョブクラフティングという自ら工夫しながら働く行動の頻度を基に、優秀さの高低を定義しました。その結果、整理整頓されており、余裕のある空間が求められていることがわかります。優秀な管理職や一般職は、開放感を求めると同時に、その環境が自らの成長を促進する要素となると考えているのです。
これらの調査結果から、オフィス環境の整備はワーカーの成長において極めて重要な要素であることが確認されます。今後、企業は成長を促すオフィス作りに取り組むことで、企業全体の生産性向上に貢献するでしょう。
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株式会社オカムラ
https://www.okamura.co.jp/
執筆:DXマガジン編集部