楽天が公式チケットの“NFT化”を開始します。2025年9月以降の楽天イーグルス戦や、ヴィッセル神戸のシーズンシートでNFTチケットのリセールが可能となり、偽造防止や取引の透明化、出品者による自由価格設定が可能になります。観戦流通の新局面です。
NFTチケット導入で何が変わるか

楽天グループが運営するマーケットプレイス「Rakuten NFT」は、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスとサッカー・ヴィッセル神戸の公式チケットリセールに「NFTチケット」を導入しました。対象は、楽天イーグルスでは2025年9月開催分以降の「楽天モバイルパーク宮城」一軍戦で購入時に「電子チケット引取(QRコード)」を選択したチケットのリセールです。一方、ヴィッセル神戸では個人で購入した「シーズンシート2025」が対象となり、2025明治安田J1リーグ第32節「ヴィッセル神戸 対 清水エスパルス」以降のリセールが行えます。なお、ヴィッセル神戸のリセール開始日は8月27日(水)です。
NFTチケットはブロックチェーンに取引履歴と所有者情報を記録するデジタルチケットです。これにより、すべての取引が透明かつ改ざん不可能に保存されます。技術的には偽造や二重販売の抑止につながり、ユーザーは従来の2次流通よりも安心して購入・リセールできます。従来の両クラブのリセールでは出品価格が指定されていましたが、NFTチケットでは出品者が自由に価格を設定可能です。この変更により売買の柔軟性が高まり、需要に応じた価格形成が期待されます。
出品者には、販売価格から販売手数料とシステム利用料を差し引いた金額が払い戻されます。手数料の詳細はリセールガイドで案内されますが、出品者は販売前に差引後の受取額を確認できます。さらに「Rakuten NFT」ではNFT購入時に「楽天ポイント」を貯めたり使ったりできる点も特徴です。Rakuten NFTは今後も利便性の向上と新たなエンタメ体験の提供を目指すとしています。
詳しくは「Rakuten」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權