広島・製氷現場で毎日20種類に及ぶ紙帳票をスマホやタブレットで運用。入力内容は即時データ化され管理者が外出先からも状況を把握でき、工場内への紙持ち込みが激減して異物混入リスクと管理負荷の両方を抑制した。
導入効果と現場の声

製氷や貸冷蔵を手掛ける広島の事業所で、これまで現場の記録は約20種類の紙帳票で運用されていました。保管スペースの逼迫や紙・ペンの持ち込みによる異物混入リスク、作業終了後にまとめて回収する運用のため管理者がリアルタイムで状況把握できないという課題がありました。導入先は、既存のExcel帳票と同じ見た目でスマートフォンアプリに移行できる点を重視し、従業員の抵抗が少ないことを導入決定の主因としました。
導入後は、従業員がスマートフォンや共有タブレットから直接入力することで、記録が即座にデータ化され、管理者は事務所や外出先からリアルタイムに製造状況を確認できます。これにより機械トラブルなどの早期発見が期待でき、監査対応時の書類検索に費やす時間も大幅に削減されました。紙帳票の事務所への持ち込みやファイリングの手間がなくなったことは、業務効率化という点でも明確な効果を生んでいます。
現場担当の取締役 製氷部長、家田豪氏は「紙の帳票を探す手間がなくなり、過去の記録を瞬時に確認できるようになった。本当に“無駄な時間”がなくなった」と述べ、出先からアプリで確認できる利便性と、Excelと同じ見た目で導入障壁が低かった点を高く評価しています。最も重要な変化として工場内での紙媒体持ち込みが大幅に減り、異物混入防止対策として安全管理体制を強化できたことが挙げられます。
毎日20種類の帳票をスマホ化することで、記録のリアルタイム共有と紙持込削減を両立し、安全性と効率を同時に改善した事例です。現場に馴染むツールが導入成功の決め手となり、今後すべて帳票電子化への期待が高まっています。
詳しくは「株式会社アルダグラム」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權