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AI導入28%に拡大、今こそ求められるガバナンス


Okta調査によるとAI導入は2024年の17%から2025年には28%に拡大しました。期待が高まる一方、企業はセキュリティ優先でガバナンス整備の遅れに直面しています。どう備えるべきか、数字が示します。

導入拡大と増すリスク意識を数字で見る

Oktaの「AI at Work 2025」は、9か国の経営幹部260名(日本は20名)を対象に実施されました。世界では66%がAIを「非常に重要」または「絶対に不可欠」と評価しています(内訳:非常に重要43%、絶対に不可欠23%)。導入状況は「広範囲」が増え、全体の導入率は2024年17%→2025年28%へと上昇しました。

企業のAI優先事項は、1位「組織効率の最適化」70%、2位「タスク自動化での精度向上」62%、同率で「セキュリティ・脅威検出の改善」62%です。

一方、最大の懸念は「データプライバシー」と「セキュリティリスク」。成功要因としては「高品質データとガードレール」35%、「明確なユースケース」30%、「ガバナンスとセキュリティ」26%が挙がっています。

IAM(アイデンティティとアクセス管理)の重要性は2024年46%→2025年52%へ上昇。重要視される理由は「データセキュリティとプライバシー」36%、「コンプライアンス」30%、「アクセス管理とガバナンス」26%です。興味深い点として「AIはAIに対する最善の防御」という考えは18%→41%へ増えましたが、セキュリティ用途でAIを使う企業は71%→65%にやや減少しています。

AIエージェントは「反復作業の自動化」81%、「カスタマーサービス強化」65%で利用され、経営層の懸念は「AIガバナンスと監視」58%、「コンプライアンス」50%です。非人間アイデンティティ(NHI)は広範囲に使われ(日本では70%が広範囲利用と回答)、重要なタイプは「APIとトークン」33%、「サービスアカウント」31%、「マシン間アイデンティティ」29%です。

ただしNHIの最大懸念は「アクセスと権限の制御」78%、「ライフサイクルのガバナンス」69%、「スプロールの可視化」57%で、NHI管理の戦略を十分に持つ企業は全体でわずか10%にとどまります。数字は、AI導入の加速とともに、ID管理とガバナンスの整備が喫緊の課題であることを明確に示しています。

Oktaの調査は、AI導入の拡大と同時に、セキュリティやIDガバナンスの整備が遅れている事実を示しています。企業はIAM強化とNHI管理の明確な戦略策定を急ぐ必要があります。

詳しくは「Okta Japan株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權

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