Z世代の就活生がAIの影響をどのように捉えているのか、驚くべき結果が明らかになりました。彼らの多くはゾッとするかもしれないAIの脅威を認識している一方で、それを就職活動にはあまり活かせていない現在。あなたの意見はどうですか?
AIの影響とZ世代の価値観

最近、株式会社ベースミーが実施した調査によると、約60%のZ世代の就活生が自分の志望職種にAIが影響を与えると考えています。しかし、実際の就職活動でその影響を考慮している学生はわずか7%に過ぎないことが明らかになりました。

このギャップは、AI時代におけるキャリア形成の複雑さを示しています。学生たちは「多少気にしているが重視していない」と感じており、AIの影響を具体的な行動につなげられない現実があります。調査では、AIの影響を考えたことがないと答えた学生も約19%いることがわかりました。この状況は、彼らが就職活動においてどのようにAIを重要視しているのか、今後のキャリア選択に大きな課題を投げかけています。

AIの影響があると認識する一方で、Z世代の就活生の多くは安定性を重視しています。調査によると、約70%が「安定」を優先する傾向にあり、大手企業志向が顕著です。このような傾向は、景気の不安定さや経済の変動を背景にしたものかもしれません。

また、企業選びに影響を与える要因として、安定志向があることが浮き彫りになっています。大手企業を選ぶ学生が多い一方で、独立企業やフリーランスを選択した学生も存在し、それぞれの考え方やリスクへの向き合い方が異なります。

AIが進化する中で、身に付けたいスキルとして「コミュニケーション能力」と「ネットリテラシー」が挙げられています。これは、AIに取って代わられる職域でも活躍できる力を意味しています。面白いことに、安定志向の学生は「コミュニケーション能力」を重視しているのに対し、成長志向の学生は「プログラミング」や「語学力」を求める傾向があるようです。
Z世代の就活生はAIの影響を認識しつつも、その影響を就職活動にはうまく活かせていない状況です。また、安定志向が強く、求められるスキルや企業選びにおいても特定の傾向が見られます。今後、企業側は学生たちの価値観や希望に合わせたキャリア戦略を投じていくことが重要でしょう。
詳しくは「株式会社ベースミー」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權