最近の調査結果が示すのは、営業職の約8割がSNSを駆使して商談を成功させているという驚きの事実。世代による活用状況には明確な差がありますが、その背景にはどんな要因があるのでしょうか?この動向を深掘りし、営業スタイルの未来を考えます。
SNS活用の現状とその利点

株式会社研美社の調査によると、営業職の人脈形成方法の主流は依然として「知人や取引先からの紹介」が59.9%を占めています。しかし、SNSを利用する営業職も30.1%に達し、「デジタルでのつながり」がますます重要になっています。特に、20代・30代の営業職では、SNSをビジネスに取り入れることが日常的な選択肢となっています。
この傾向は、信頼の構築や新規商談の生み出しに多大な効果を発揮しています。また、SNSを使うことで、顧客の趣味や価値観を元にした距離感の縮小が可能になる点も見逃せません。
世代間のギャップとは?

同調査では、SNSを「よく活用している」「たまに活用している回答した20代・30代の割合が約8割に対し、40代ではその数が約4割に留まり、このギャップが明らかになりました。デジタルネイティブである若年層がSNSを活用する際の心理的ハードルが低いのに対し、年長層は業務に取り入れることに抵抗感を抱いているようです。
商談成功の確率を高める秘密

さらに、SNSを活用し商談を成功させた経験があると答えた人は80.6%に達しています。その理由としては、「信頼関係を築きやすい」「距離感を縮めやすい」といったコミュニケーションが挙げられ、自分自身のブランディングにも寄与していることが示されています。従来の営業手法では味わえなかった、より柔軟で親密な関係性の構築が、SNSの活用によって可能になったのです。
このように、SNS活用は営業職に新たな可能性をもたらしています。名刺も単なる連絡先の交換を超え、SNSと連携する新たなツールとして進化しつつあります。これからの営業活動においては、リアルな場での信頼構築とデジタルでの関係性育成を両立させ、より深い顧客理解と信頼形成が求められるでしょう。
詳しくは「株式会社研美社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部