最近、株式会社eWeLLが発表したプレスリリースによると、2025年4月1日時点で全国の訪問看護ステーション稼働数が18,743件に達し、前年比1,414件の増加を記録しました。この数値は、訪問看護の需要が急増していることを示しています。在宅医療のニーズが高まる中、訪問看護の役割は非常に重要になっています。高齢化が進行する日本社会において、在宅ケアを受ける患者の数が増えるとともに、訪問看護に対する意識も高まっていると言えるでしょう。2012年以降の「ダブル報酬改定」により、訪問看護が受ける報酬も見直され、全体として訪問看護ステーション数は約3倍に増加しています。この13年間の年平均成長率は8.8%に達しています。
2025年中に新規開設された訪問看護ステーションの数も過去最高を記録しており、2,487件に達しました。この成長は、団塊世代が後期高齢者層に移行することで、医療と介護の複合的なニーズが増加していることを反映しています。在宅医療の分野に新規参入する企業や事業者が活発に活動していることが伺えます。
一方で、訪問看護ステーションの廃止や休止も増加しており、この点は非常に深刻な問題です。今回の調査では、廃止が886件、休止が355件といずれも過去最多となりました。廃止の主な理由は、従業員の確保が困難であることや、管理者の退職、利用者が少なく経営が維持できないことが挙げられています。また、休止の理由も似たようなもので、サービスの継続が難しくなってきています。
在宅医療のニーズは今後も増加すると考えられていますが、同時に人材確保や利用者減少といった課題が横たわっています。訪問看護ステーションは、看護師が専門性を発揮できる効率的な業務環境を提供しなければなりません。さらに、多職種連携や地域医療の特性に応じたサービスの提供が求められています。
eWeLLは、訪問看護を支えるために「iBow」などの電子カルテシステムや、「けあログっと」といったマッチングプラットフォームを提供しています。これらのデジタルサービスは、業務効率化だけでなく、患者のQOLの向上にも貢献しています。eWeLLは、地域医療の発展に寄与し、訪問看護の成長を支援する中心的な存在になることを目指しています。
詳しくは「株式会社eWeLL」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部小松
