パナソニック ホールディングスは、2025年大阪・関西万博におけるパナソニックグループパビリオン「ノモの国」の建築および展示内装工事が完了しました。来場が難しい方にもパビリオンの世界観を感じていただくため、「ノモの国」のオリジナルアニメのティザー映像も公開されました。
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本パビリオンは、2023年7月に着工し、使用済みの家電から回収したリサイクル鉄、銅、ガラスなどの資源を活用して建築が進められました。2024年8月にはファサード膜施工を除く建屋工事が完了し、その後、内装や展示工事が進められ、2025年1月末までにファサードフレーム730個にファサード膜を施工して外観が完成しました。屋外には、株式会社ヘラルボニーとのコラボレーションにより、作家輪島楓さんがデザインした「ガラス型ペロブスカイト太陽電池」のプロトタイプが展示され、来場者に新たな発見を提供します。内装や展示の各種コンテンツのインストールも2025年2月上旬に完了しており、パビリオン全体の工事が無事終了いたしました。
「ノモの国」は、パナソニックグループが長年培ってきた「ひとの理解」に基づく技術を活用し、子どもたちの感性を刺激する体験型パビリオンとして設計されています。約922平方メートルの「Unlock体験エリア」と165平方メートルの展示エリア「大地」で構成され、約30分間にわたる非日常体験を提供いたします。
体験エリア内では、ZONE1「カガミイケの奥深く」において、Space Tune技術や23.4チャンネルの立体音響システム、高輝度プロジェクターを用いた振動や映像が、普段は意識されにくい「風、水、光、生命」といった要素を全身で感じさせ、体験者の感覚を研ぎ澄ませます。
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ZONE2「ノモの森」では、無線タグ付きの「結晶デバイス」を用いて、展示物にかざすと音や光が発し、子どもたちが未知の世界を自由に探索できる仕組みが整えられております。
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さらに、ZONE3「古木の谷」では、透明OLEDディスプレイと各古木に内蔵されたカメラによる表情解析と、ZONE2で得た行動データを基に、体験者一人ひとりの個性や特性を反映した「蝶」が生成され、次の体験へと導きます。
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ZONE4「大空へ」では、21台の高輝度プロジェクターを用いて360度に映像が展開され、床面に生まれた蝶が羽ばたきながら各種音を奏で、直径1.3メートルのボルテックスリングが天井から降り注ぐダイナミックなイマーシブシアターが実現されます。
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体験終了後、体験者は指定の場所に結晶デバイスを返却し、その結果が反映された「Unlockカード」を受け取ることができます。カードに記載されたQRコードにアクセスすることで、パビリオンでの体験を振り返ることができる仕組みとなっております。
また、パビリオン「ノモの国」では、歌手の大原櫻子さんがテーマソング「夢は翼」を歌うオリジナルアニメの公開(2025年3月20日オンライン公開予定)や、閉幕後も子どもたちとつながり続けるための(仮称)オンライン次世代共創プラットフォームの公開(2025年4月13日予定)など、今後もさまざまな取り組みを展開してまいります。
パナソニックグループは、本パビリオンを通じて、子どもたちが自らの想像力を解き放ち、将来への可能性を広げる貴重な体験の場を提供するとともに、環境・サステナビリティやテクノロジー、共創の理念に基づき、地域社会や未来社会への貢献を目指してまいります。
レポート/DXマガジン編集部折川