大阪・関西万博の「未来の都市」が来館100万人を突破しました。2025年7月29日に到達し、記念イベントが8月3日に開催されたこの大規模展示は、学校団体を中心に予想以上の支持を集めています。
来館100万人が示すパビリオンの実力

「未来の都市」は博覧会協会と12者による共同出展で、長さ約150m、展示面積約3,300m2、15アトラクションという規を誇ります。来館100万人到達は、単なる来場数の達成を超え、企画の受容性と運営の有効性を示す節目となりました。特に修学旅行や校外学習としての利用が多く、学校団体予約がパビリオン内で最多という点が目立ちます。共同出展という体制が、多様な来場者ニーズに応える設計を可能にしました。
日立とKDDIが共同展示する「Mirai Meeting」は「Mirai Theater」と「Mirai Arcade」で構成されています。Mirai Theaterは高さ6m・幅15mの大型スクリーンを用いるシアター形式で、来場者は2035年の未来に住む子どもからのSOSを受け取り、スマートデバイスを使って「食と健康」や「労働と学習」といった課題の解決策を選択します。一方、Mirai Arcadeは65インチの大型タッチパネル3枚で最大3人が協力できるゲーム形式です。気候変動や都市過密といった課題に対して「ミライボール」を当てて解決する体験が可能です。
100万人突破は、体験型展示が教育利用や社会理解の促進に寄与している事実を裏付けます。7月29日の達成と8月3日の記念イベントは、このパビリオンが幅広い世代に受け入れられていることの証しです。今後も来場データと体験設計を軸に、展示の価値をさらに高めることが期待されます。企業と公共が協働したモデルとしても注目すべき節目と言えるでしょう。
詳しくは「KDDI株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權