犬が散歩を嫌いになる原因
1.子犬の頃にあまり散歩に行かなかった
犬が散歩を嫌いになる原因のひとつに、子犬の頃に十分な散歩の経験がなかったことが挙げられます。
感染症への不安や他の犬とのトラブルを避けたいという気持ちから、散歩の機会を制限してしまうケースは少なくありません。
しかし、子犬には「社会化期」と呼ばれる大切な時期があります。この時期に外の音やにおい、人や犬に慣れることや、安全に散歩をする方法を学ぶことが、将来にわたって安心して外の世界と関われる基礎となります。
このような経験が不足すると、成犬になってから外に出ること自体に強い不安を抱いてしまい、散歩が苦手になってしまうのです。
不安や恐怖心をやわらげるために、飼い主が抱っこして外に出たり、ペットカートを使って周囲の景色を見せたりすることから始めても構いません。無理をせず、少しずつ慣らしていくことが大切です。
2.散歩中に他の犬に吠えられて怖い思いをした
散歩中に他の犬に吠えられてしまった経験も、犬が散歩を嫌がる原因になります。
たとえば、以前吠えられた犬と再び出会ったとき、恐怖心から固まって動けなくなることもありますし、ほかの犬の吠え声を耳にしただけでパニックを起こしてしまう場合もあります。
このような経験から散歩を避けるようになった場合には、犬の少ない時間帯を選んで外に出るとよいでしょう。朝早くや夜遅めなど、周囲が静かで落ち着いた環境であれば、愛犬も安心して散歩を楽しむことができるかもしれません。
3.犬が楽しめるお散歩をさせていない
犬にとっての散歩は、ただ歩くだけの時間ではありません。においを嗅いだり、自然の音を聞いたり、風や光を感じたりと、さまざまな刺激を楽しむ時間でもあります。
なかでも、地面や草むらのにおいを嗅ぐことは、多くの犬が最も楽しみにしていることのひとつです。これは単なる遊びではなく、脳を活性化させ、エネルギーを消費し、精神的な安定にもつながる重要な行動です。
しかし飼い主が、においを嗅ぐことを許さなかったり、歩くことだけに集中しすぎたりすると、犬にとっての散歩は「楽しくない時間」になってしまいます。
中には、顔まわりが汚れてしまうことを心配して、特定の場所でにおいを嗅がせないようにしている飼い主もいるかもしれません。しかし汚れは帰宅後に洗えば済むことですし、感染症の多くはワクチン接種で予防が可能です。
愛犬がどのようなことを楽しみにして散歩をしているのかを理解し、その楽しみを適度に与えてあげることが、散歩好きな気持ちを取り戻す大きなカギとなります。
4.お散歩中に嫌なことを強要される
散歩中に嫌なことを無理にさせられると、それが原因で散歩そのものを嫌がるようになることがあります。
たとえば、ほかの犬が苦手であるにもかかわらず、「仲良く遊ばないとダメ」「おともだちを作りなさい」などと言って、無理にドッグランへ連れて行ったり、他の犬と接触させたりすると、愛犬のストレスは増すばかりです。
また、鉄格子やグレーチングを怖がっているのに無理に歩かせたり、のんびり歩きたいのにリードを強く引いて飼い主のペースに合わせさせたりすると、散歩はますます嫌な時間になってしまいます。
散歩の楽しみ方や、散歩中に心地よく感じることは犬それぞれに異なります。愛犬がどのような散歩スタイルを好むのかをよく観察し、無理のない範囲で、できるだけ快適に過ごせるよう心がけることが大切です。
まとめ
犬が散歩を嫌いになる原因を4つ解説しました。
- 子犬の頃にあまり散歩に行かなかった
- 散歩中に他の犬に吠えられて怖い思いをした
- 犬が楽しめるお散歩をさせていない
- お散歩中に嫌なことを強要される
お散歩が嫌いな理由は、「ワガママ」や「性格が悪い」からではなく、恐怖心や不快な経験が関係していることがほとんどです。
子犬の頃からずっとお散歩が苦手な場合は、神経質な性格や臆病な気質が関係している可能性もあります。そのような子には、無理をせず、その子のペースでお散歩へのハードルを下げていくことが大切です。
愛犬の気持ちに寄り添いながら、一緒にお散歩を楽しめる関係を築いていけるといいですね。
■関連記事
・犬を抱きしめるのはNG!飼い主にやめてほしい5つのこと
・愛犬がわがままになる4つの甘やかし行為
・3匹の犬が『スイカ』を食べた結果、1匹だけが…もはや達人レベルな『衝撃の早食い』に74万再生の反響「選手権出れるw」「個性出てて可愛い」
・犬の『早食い防止用のお皿』を購入→使ってみた結果…思っていたのと違う『華麗すぎる外し方』が31万再生「スムーズで爆笑」「想像以上だったw」
・パパが寝ている布団にきた犬→『両ほっぺにチューをしてほしい』と要求してきて…『まさかの結末』に反響「最後笑った」「かわいすぎてニヤけた」