犬が貧血を起こしているサイン
貧血とは、血液中の赤血球が減少し、十分な酸素を運ぶことができなくなってしまう状態のことを言います。
赤血球は酸素と二酸化炭素を運ぶ役割を持っており、減少することで犬の体に悪影響を及ぼします。
1.粘膜の色が薄くなる
犬が貧血を起こしているとき、口や目の粘膜の色が薄くなることがあります。
健康な犬の粘膜は、濃いピンク色をしています。貧血を起こすと、いつもより薄いピンク色に感じられます。白っぽく見えることもあります。
2.元気がなくぐったりとしている
犬が貧血を起こしているとき、元気がなくぐったりとしていることがあります。
名前を呼んだときに顔くらいは起こせることもありますが、体を起こそうとすると力なく倒れてしまうことがあります。
大好きなお散歩にも行こうとしなかったり、大好きなおやつさえも食べようとしなかったり、明らかに元気がない様子が分かります。
3.呼吸が速くなる
犬が貧血を起こしているとき、呼吸が速くなることがあります。
血液中の赤血球が減少し、十分な酸素を運ぶことができなくなり酸欠状態にあるためです。
暑くてパンティングをしているのかな…と感じられることもあるでしょう。犬の呼吸が速くなっているときは、暑さ以外の可能性も考えてみましょう。
犬が貧血を起こす原因
持続的な出血がある
出血している状態が長く続くと、犬が貧血を起こすことがあります。
消化管に出血性の疾患があること、腫瘍から出血していること、寄生虫に感染していることなどが挙げられます。
大量のノミに寄生されると、大量の血液を吸い取られます。そのため、貧血が起こるのです。4月~12月の頃は、ノミの寄生を予防するための投薬をしましょう。
大量の出血がある
外傷による大量の出血があるときや体の内部に大量の出血があるとき、犬が貧血を起こすことがあります。
外傷であれば、すぐに飼い主が気づくことができます。内部である場合、腫瘍の破裂による大量出血が貧血の原因になることがあります。
自己免疫性溶血性貧血
自己免疫性溶血性貧血とは、自己免疫システムが誤って赤血球を攻撃したり破壊したりしてしまう疾患のことを言います。
自己免疫性溶血性貧血には、特定の原因がない場合があります。または、他の病気によって、二次的に発生している場合があります。
赤血球を作り出すための栄養素が不足している
犬が栄養不足であると、十分な赤血球を作り出すことができず、貧血を起こすことがあります。
十分な赤血球を作り出すために必要な栄養素は、鉄分・ビタミンB12、葉酸などです。犬が食べているごはんが総合栄養食である場合には、栄養素が不足することはほとんどありません。
手作りのごはんを与えている場合や偏食である場合には、栄養素が不足し、十分な赤血球を作り出すことができず、貧血を起こす可能性があります。
たまねぎ中毒
犬がたまねぎを食べると、たまねぎ中毒によって貧血を起こすことがあります。
犬がたまねぎを食べると、赤血球が破壊されます。赤血球が作り出される速さよりも破壊される速さの方が上回るため、貧血が起きてしまいます。
たまねぎ中毒による貧血はすぐに症状があらわれることもありますし、数日経ってからあらわれることもあります。
たまねぎを含んだ食べ物を誤って飲み込んでしまった場合には、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。
まとめ
犬が貧血を起こしているサインを3つ解説しました。
- 粘膜の色が薄くなる
- 元気がなくぐったりとしている
- 呼吸が速くなる
犬の貧血は様々な原因から起こります。愛犬の元気がないときは、なるべく早く動物病院で診てもらい、定期的な健康診断も受けるようにしましょう。
食事は総合栄養食などのバランスの整ったごはんを与えるようにし、おやつの食べ過ぎに注意しましょう。
愛犬の免疫力を維持するためには、ストレスを軽減すること、毎日の適度な運動をさせることも大切です。
貧血の原因にもなる、ノミやマダニに寄生予防にも努めましょう。
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