犬が喉を鳴らしているときの理由
犬が喉を鳴らしていると、怒っているように感じられたり、不満や苦痛を訴えているように感じられたり、甘えて喜んでいるようにも感じられることがあります。
犬が喉を鳴らすのは感情表現のひとつで、「分かってほしい」「気づいてほしい」と、自分の気持ちを伝えようとしています。
愛犬がどんな気持ちを伝えようとしているのか、喉を鳴らす意味を理解し、正しく対応できることで、愛犬を落ち着かせてあげることができます。
1.リラックスしている
犬がリラックスしているとき、喉を鳴らすことがあります。
しっぽをゆっくりと振りながら喉を鳴らしたり、微笑むような表情で目を細めながら喉を鳴らしたり、耳をピクピクと動かしながら喉を鳴らすなどすることがあります。
お散歩や食事の後、一緒に遊んだ後など、飼い主の目をジッと見つめながら喉を鳴らすことがあるのですが、「嬉しい」「楽しい」「満足している」「ありがとう」などの気持ちが込められています。
慣れ親しんだトリマーさんのトリミングを受けているとき、犬が喉を鳴らすことがあるのですが、気持ちがよく、気分もよく、安心しているからです。
2.甘えている
犬が甘えるとき、喉を鳴らすことがあります。
筆者の飼っているポメラニアンも私に甘えるとき、グルグルと喉を鳴らすのですが、仰向けになった愛犬のお腹を撫でているときが多いです。
飼い主の隣で体を丸めて寝ているとき、喉を鳴らすことがあるのですが、飼い主がそばにいることで安心し、甘えるようにして眠りにつこうとしているのでしょう。
3.警戒している
犬が警戒しているとき、喉を鳴らすことがあります。
マズルにシワを寄せず、歯をむき出しにもせず、ただ喉を鳴らしているだけでは、犬が警戒していることに気づけない場合があります。
怒っているわけではありませんが、不安や緊張や恐怖から警戒し、近づけば飛びかかったり咬みついたりすることがあるかもしれません。
喉を鳴らしている犬のしっぽが下がっているとき、頭を低くして身をかがめているときは、むやみに近づいたり触れたりしないようにしましょう。
4.気管虚脱による症状
犬が意図的に喉を鳴らしているのではなく、気管虚脱による症状として、喉が鳴って聞こえているのかもしれません。
気管虚脱とは、呼吸をするときに、気管が狭窄(きょうさく)する病気のことを言います。気管が狭窄するというのは、狭くすぼまっている状態のことです。
分かりやすく説明するときには、丸い筒状の期間がペコッと潰れてしまっている状態である、と表現することもあります。
筆者の愛犬のポメラニアンも気管虚脱で療養しているのですが、レントゲン写真を見えると、気管が狭くなっていることがよく分かります。
季節の変わり目になると、急に症状が悪化し、喉から異様な音が鳴っていることがあります。
気管虚脱の症状には、「興奮すると咳が出る」「興奮すると舌が青くなる」というものがあります。舌が青くなるのは、酸欠状態にあるからであり、チアノーゼと言います。
犬が喉を鳴らすのは、病気の症状である可能性もあるため、愛犬の様子をよく観察し、不安や心配に思うのであれば、なるべく早く獣医師に診てもらいましょう。
まとめ
犬が喉を鳴らしているときの理由を4つ解説しました。
- リラックスしている
- 甘えている
- 警戒している
- 気管虚脱による症状
犬が喉を鳴らす理由はひとつではありません。喉を鳴らしていること以外にも、表情・しっぽの動き・耳の動き・体勢など、他の様子からも判断する必要があります。
病気の症状である可能性もあるため、「どんなときに喉を鳴らすのか」を把握し、注意深く観察するようにしましょう。
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