犬が冬に近づくと太っていく理由
飼い主が食事を管理しているにも関わらず、愛犬が冬に近づくと太っていく、食事を減らした方がいいのか、運動を増やした方がいいのか、といった悩みが生じることがあります。
寒い環境では、体温を維持しようとする働きによって、消費されるエネルギーが増えるため、痩せていく傾向があります。
一年を通し、安定した温度と湿度が常に保たれた室内環境で暮らしている場合では、夏の暑いときも、冬の寒いときも、消費されるエネルギーによる体重の変化はあまりないと言えます。
ではなぜ、体重が増えるのでしょうか?その理由を3つ紹介します。
1.飼い主と過ごす時間が増える
犬が冬に近づくと太っていくのは、飼い主と過ごす時間が増えるからなのではないか、と考えることができます。
寒いからと、お家の中で愛犬と一緒に過ごしていると、つい食べ物に手が伸びてしまっていませんか?
自分だけ食べるのは…と、愛犬にもおやつを与えてしまう頻度や量が増えてしまっているのではないでしょうか。
犬が冬に近づくと太っていくのは、飼い主と過ごす時間が増え、その分、おやつを食べる頻度や量も増えてしまっているからかもしれません。
1日分のおやつの量はこれまでと変えず、1回に与える量を減らし、1日におやつを与える回数を多くすることで、犬の満足感を高めることができると思いますので、ぜひ対策してみましょう。
ジャーキーやビスケットではなく、鶏ササミやブロッコリーを茹でたもの、サツマイモやカボチャを蒸したものなど、食材をおやつとして与えるのもおすすめです。
2.脂肪を蓄えようとする
犬が冬に近づくと太っていくのは、脂肪を蓄えようとするからなのではないか、と考えることができます。
冬に向けて脂肪を蓄えようとするのは、寒さから身を守るためなのではないでしょうか。
しかし、1日のほとんどの時間を室内の暖かい環境で過ごす犬にとって、わざわざ脂肪を蓄えようとする必要性は低いということから、体型は変わらない、もしくは体重が少し減るといった犬もいるかもしれません。
もともと体脂肪が低い犬種やシングルコートの犬種であると、身を守るために脂肪を蓄えようとして、冬に近づくと太っていく可能性があるのではないでしょうか。
3.運動不足になる
犬が冬に近づくと太っていくのは、運動不足になるからなのではないか、と考えることができます。
寒いからと、お散歩に行く回数や時間が自然と減ってしまってはいませんか?愛犬の体が冷えてしまわないようにと、なるべく早く済ませようと考えますよね。
シニアになると、お外で長時間過ごすことが難しくなり、ドッグランで他の犬と遊ぶ機会も減ってしまうことがあります。
だからといって、ごはんやおやつを減らしてしまうと、愛犬の不満が溜まってしまい、無駄吠えなどの問題行動に繋がる可能性が考えられます。
お外に出ることが難しい場合には、室内でできる遊びを取り入れ、運動不足を解消するようにしましょう。
まとめ
犬が冬に近づくと太っていく理由を3つ解説しました。
- 飼い主と過ごす時間が増える
- 脂肪を蓄えようとする
- 運動不足になる
寒くなると、活動量や運動量が減ってしまうこともあり、消費エネルギー量も減ってしまいます。
食べるものや食べる量が変らない場合、少しの体重の増加は見られると思います。過剰に体重が増えるときは調整が必要ですが、増減が激しくなければ心配いらないでしょう。
不安に思われるときは、かかりつけの獣医さんに相談しましょう。
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