要注意!わんこの依存サイン
1.後追いがひどい
家事のために家の中を歩き回っていると愛犬が必ずついてくる、トイレやお風呂に入っている間も愛犬がドアの前で待っているなどということがあると、「私って必要とされている!」と母性本能をくすぐられて愛犬がますます愛おしくなりますよね。
ですが、わんこの後追いには注意が必要。お迎えしたばかりの子犬であれば大きな問題はありませんが、立派な成犬になっても必要以上に後追いをしてくる場合、依存のサインかもしれません。
2.少しでも姿が見えないと無駄吠えする
飼い主さんがお風呂やトイレに行っている間など、少しでも飼い主さんの姿が見えなくなると「ピーピー」「キュンキュン」と切ない声で鳴いたり、早く出てきてとばかりに「ワンワン」と無駄に吠えたりする場合も、飼い主さんへの依存が強すぎると考えられます。
3.お留守番中に問題行動を起こす
ほんのちょっと愛犬を家に残して出かけて、帰ってきたら部屋の中が大惨事になっていた…なんて経験はありませんか?子犬の頃やお迎えしたばかりでトレーニング中のわんこであれば、ある程度は仕方のないことですが、いつまでもお留守番が上手にできないのは問題です。
特にお留守番中の無駄吠え、家具や小物などを咬み壊す破壊行動、いつもはしないトイレの粗相などが見られる場合には、飼い主さんがいないことに極度のストレスを感じている可能性があります。
飼い主さんへの依存がもたらす悪影響
1.分離不安症
わんこの依存がもたらす病気として、近年話題になっているのが「分離不安症」です。
普段の飼い主さんとの距離感が近すぎるあまり、飼い主さんと少しの間でも離れていると過度のストレスを感じてしまい、無駄吠えや破壊行動などの問題行動を起こしてしまいます。
また行動だけに留まらず、下痢・嘔吐といった身体症状にも影響が現れる場合もあります。
2.緊急時などに対応できない
愛犬とどんなときでも一緒にいたい気持ちは飼い主さんも一緒ですが、人間社会で生きている以上、どうしても一緒にいられない場面は避けられません。
飼い主さん依存が強すぎる子の場合、遠方での冠婚葬祭でわんこを同伴できないシーンであっても、飼い主さんと離れると問題行動やストレス症状を起こしてしまうため、ペットホテルや一時預かりを利用できない可能性が考えられます。
また更に深刻なのは、不慮の災害により避難を余儀なくされたときです。ペットと一緒に避難ができる場所はまだまだ限られています。愛犬が片時も飼い主さんのそばを離れられないという状態だと避難生活に大きな支障をきたすリスクがあります。
3.飼い主さんのペットロスの深刻化
愛犬が飼い主さんへの依存傾向がある場合、多くは飼い主さんの方も愛犬に依存しています。つまり「共依存」状態ということです。
こういった場合に心配されるのが、わんこが虹の橋を渡った後、飼い主さんのペットロスが通常よりも深刻になるということです。
愛犬を失えば誰でも多かれ少なかれペットロスを発症します。しかし愛犬との距離が近かった場合にはペットロスの症状が強烈に現れ、日常生活にも支障をきたしてしまう例が少なくないのです。
依存を解消するには?
1.距離感を見直す
愛犬を家族やわが子のように思って可愛がる、そのこと自体は全く悪いことではありません。
ですが人間社会においては、やはり「犬」は「犬」として区別しなければならない場面があるのもまた事実です。それを念頭に置いたうえで、改めて愛犬との距離感を考え直す必要があります。
そもそも飼い主さんとわんこの間に本来の意味での信頼関係ができていれば、多少離れていることは何でもないはず。お互いを信頼して、少しずつトレーニングを重ねていきましょう。
2.場合によっては投薬治療も
分離不安症を発症してしまっている場合、飼い主さんだけでは対応に限界があります。
分離不安症は立派な病気です。動物病院で獣医師に相談したうえで、場合によっては投薬治療などが行われる場合もあります。お互いのより良い生活のため、獣医師の指示に従いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?甘えん坊なわんこはとても可愛いですが、甘えたがりをそのまま許していると依存関係も強くなっていってしまいます。
いざというときに困らないために、またお互いの心身の健康のためにも適度な距離感で付き合っていきたいものです。
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