インディーゲームながら販売本数150万超えの大ヒットを記録した「8番出口」について、発売当時から多くのユーザー間で議論や考察が行われてきたのが、「ゲームの舞台である地下通路にモデルが存在するのかどうか」。
■ 「8番出口」の舞台は「大阪」のどこか……
ゲームの開発者であるKOTAKE CREATE(コタケクリエイト)さんは、自身のXで8月12日に行ったポストにて「大阪にある、専門学生時代に通学で毎日通っていた地下通路」とのことを明らかにしましたが……いったいどこなのでしょうか。
投稿には「門真南駅」「谷町四丁目駅」などさまざまな意見が寄せられる中、多く目に付いたのが「大阪天満宮駅」。
実はこの「大阪天満宮駅」については、編集部でも心当たりがあります。今年3月に別件で大阪に出向いた際、偶然駅を利用することがあり、出口までの道のりで「あれ、ここ8番出口の世界に似てない?」と強く感じる体験をしました。そこで、今回あらためて実際に現地へ足を運んでみることに。
■ 構内に漂う“似ている”雰囲気
まず訪れてみたのが、JR大阪天満宮駅西口改札を出て左手にある8、9番出口へ向かう通路。平日の夕方ということもあり人通りは多く、ゲームのような不気味さは感じられないものの、壁や床のタイルはとても似ている……ような気がします。
さらに壁側にはゲームと同じようにポスターが配置されており、照明の明るさも似ているように感じられます。ゲームと大きく異なる点はやはり通路幅でしょうか。もう少し狭ければかなり似ているのですが……せっかくなので違う場所も見てみることに。
■ 9番出口周辺でより強まる既視感
次に、前回訪れた際に強く「8番出口」を感じさせた、9番出口の方向へ進むと、狭い通路に入り込みました。やはりこの雰囲気……かなり似ているような。
天井がやや低いようにも思えますが、通路幅や、薄暗くて少し不気味な雰囲気。今にも奥からおじさんが歩いてきそうな……。ゲームをプレイした人であれば思わず「んっ?」と既視感を持ってしまうのではないでしょうか。
そのまま9番出口から、地上へ向かう階段を見てみると、案内板の位置や手すりの形状もゲーム中とよく似ています。
思わず注意深く観察したくなってしまうような扉も見られました。短時間の散策でしたが、かなりの数のゲームとの共通点を見つけられたように感じます。
■ 断定はできないが否定もできない
もちろん、地下鉄の駅通路はどこも良く似通っているため「間違いなく大阪天満宮駅だ!」と、断言し得るものではありません。
しかしながら、偶然似ているだけとは思えない共通点が多くあったのも事実。ここである可能性がゼロだともまた断言はできないでしょう。
■ 考察や議論も楽しみのひとつ
ゲームをプレイした多くの人が気になっているであろう「8番出口のモデル」ですが、コタケクリエイトさんはここまであえて正確な場所の明言を避けてきました。そのため、今後もおそらく言及されることはないとは思いますが……こうした考察や議論で盛り上がるのも、ホラーゲームの楽しみ方のひとつかもしれませんね。
<参考・引用>
コタケ / KOTAKE CREATEさん(@NOTOKEKE)
(執筆:山口弘剛、写真撮影:ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025082503.html