「焼きそば」ではなく「冷やし中華」を挟んだサンドイッチがあるらしい……。
そんなユニークなサンドイッチを販売しているのは、札幌市中央区にある「手作りサンドイッチの専門店 サンドリア」本店。珍しいものの噂を聞きつけたら、食べずにはいられない!ライターとしての好奇心に突き動かされ、さっそく食べに行ってみました。
■ ハム、タマゴ、ツナ、冷やし中華……ガラスケースの中で異彩を放つサンドイッチ
「冷やし中華サンド」は、サンドリア本店にて夏季限定で登場しているサンドイッチです。価格は税込360円。
店頭には、冷やし中華といえば!な「冷やし中華はじめました」のポスターが。まさかパン屋さんでこのポスターを見ることになるとは。
店内に足を踏み入れるとサンドイッチ専門店らしく、ガラスケースの中にはさまざまなサンドイッチがずらり。
「冷やし中華サンド、冷やし中華サンド」と頭の中で繰り返しながらケースを見ていると……ありました。
ハムチーズやツナ、エッグに囲まれて異彩を放つ「冷やし中華サンド」のビジュアル。思わず「これは現実?」と目をこすりたくなります。もちろん現実です。
早速購入し、近所の公園で食べることにしました。
柔らかそうな食パンに挟まれているのはまごうことなき冷やし中華。パンには黄色い中華麺だけでなく、トマトやきゅうり、卵なども挟まっていて、色合いはとても鮮やか。
そしてビジュアルと同様に驚くのが、そのボリューム。冷やし中華は食パンを内側から押しのけるほどパンパンに詰まっており、少し力加減を誤ったら具が飛び出してきそう。
見た目もボリュームも申し分なしの「冷やし中華サンド」。さっそくいただいていきます。
■ 食感は焼きそばパンに似ている……でも決定的に違う“爽やかさ”が夏にピッタリ!
一口かじると、口の中に広がるのは、冷やし中華特有の酸味がある醤油タレの風味。そしておそらくマヨネーズでしょうか、コクのある味わいも。おおっ……冷やし中華の味だ……!
麺は焼きそばパン同様細かく刻まれた柔らかな食感。麺とパンとの相性については、焼きそばパンを想像していたただければ問題なし。麺とパンが組み合わさることで生まれる、独特なもっちり感があります。
しかし焼きそばパンと大きく違うのが、冷やし中華サンドはさっぱりしている、という点です。
ベースの醤油ダレを、トマトのほのかに酸味のある味ときゅうりのシャキシャキ食感が手伝い、焼きそばパンにはない爽やかな味わいを生み出しています。
そしてただ爽やかなだけではなく、マヨネーズと卵が出すクリーミーさもあり、しっかりとした食べごたえも感じます。
正直なところ最初は「冷やし中華サンド……?美味しいのか……?」と半信半疑でした。
一口かじった瞬間も、パンと一緒に感じる冷やし中華の味に多少混乱しましたが、食べ進めていくうちに舌が馴染んでいき、途中からはしっかり「美味しい」と思えるようになりました。
冷静に考えれば世の中にはすでに「焼きそばパン」があるわけです。どちらも中華麺ですから、「焼きそば」がパンに合うなら、「冷やし中華」だって合うに決まっています。
焼きそばパンはどちらかといえばガッツリ系のメニューですが、冷やし中華サンドの方は全体的にはさっぱりしていて食べやすい、涼感あるメニュー。夏にぴったりです。
本品は6月15日に販売が開始されており、材料がなくなり次第終了とのこと。近々札幌を訪れる機会がある方は、お早めに足を運んでみては。
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025071304.html