山形県山辺町の公式X(旧Twitter)アカウントが、4月23日に投稿を更新。町内の「大寺ふれあい公園」敷地内にて、ドリフト走行と見られる行為が行われ、公園内の芝生広場が深刻な被害を受けたと報告しました。
添えられた写真には、芝生の上に幾重にも重なる「8の字」のタイヤ痕がはっきりと確認でき、その被害の大きさを物語っています。
「大寺ふれあい公園」は、丘の上にある旧大寺小学校の跡地を整備して誕生した公園で、蔵王連峰や山形盆地を眺望できる絶景スポット。地元では桜の名所としても知られており、春には多くの花見客でにぎわいます。
しかし、ちょうど桜が見頃を迎える4月下旬に、景観を損ねる心無い行為が発生。せっかくの自然美が、一部の迷惑行為によって損なわれた形となりました。
山辺町役場・産業課に確認したところ、被害が発生したのは4月20日午後8時頃。近隣住民から騒音に関する苦情が警察によせられ、その後、町の職員が現地を確認したところ、広場の芝生が見るも無残な状態になっていたそうです。
公園の手前には駐車スペースが設けられており、広場との間には段差があります。しかし、写真のタイヤ痕の状態から見て、その段差を強引に乗り越え、芝生内で車を走行させたものと見られます。芝生はアスファルトに比べて滑りやすく、旋回しやすい特性がありますが、それを理由に公共の施設を破壊して良いはずがありません。
この件を受けて、町の公式Xアカウントは「公園はみんなの場所です。みんなが心地よく公園を利用できるようマナーを守りましょう」と注意喚起。モータースポーツファン全体の評判を落としかねない行為に、投稿のコメント欄には批判の声が殺到しています。
<記事化協力>
山形県山辺町の公式X(@yamanobe_town)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025042403.html