分散型SNS「Bluesky」は4月21日(現地時間)、新たなユーザー認証制度として青いチェックマークの導入を発表しました。これにより、ユーザーはやり取りする相手が信頼できる存在かどうかを、視覚的に判断しやすくなるといいます。
■ ドメインによる自己認証から始まったBlueskyの認証機能
Blueskyは2023年、ユーザー名に自らのウェブサイトのドメインを設定することで認証を行う仕組みを導入。これまでに27万件以上のアカウントがこの方式を利用してきました。
これは、自分が誰であるかをインターネット上で示す手段として、Blueskyのアカウントと自分のWebサイトを結びつける仕組みです。
今回新たに導入されたのが、視認性の高い「青いチェックマーク」です。Blueskyが自ら信頼できると判断した著名アカウントの名前の横に、この「青いチェックマーク」を表示し、ユーザーがひと目で信頼性を確認できる仕組みとなっています。
■ 「Trusted Verifiers」制度も併用 信頼された組織が直接認証
さらにBlueskyは、「Trusted Verifiers(信頼された認証者)」という新制度も導入。これにより、特定の組織が自らの判断でアカウントにチェックマークを付与できるようになります。
Trusted Verifiersを示すチェックマークは通常のものと異なり、「ホタテ型の青いチェックマーク」で表示されるのが特徴です。
たとえば米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、同紙の記者に対して直接認証を付与できるようになっています。Blueskyのモデレーションチームが各認証の真正性を個別に確認するとのこと。
なお、チェックマークをタップすると、どの組織がそのアカウントを認証したかを確認することも可能。また、アプリ内の設定からチェックマークの表示・非表示を切り替えることもできると説明しています。
■ 今後の展開 一般からの申請受付は段階的に
現在のところ、青いチェックマークの取得に関する個人・団体からの直接申請は受け付けが行われていません。
Blueskyは機能の安定化を見極めた後、著名で信頼性のあるアカウントを対象に、認証申請や信頼された認証者への応募ができる専用フォームを公開する予定としています。
SNSにおける信頼性の担保は、フェイクニュースやなりすまし対策にも直結する重要なテーマ。Blueskyの新たな試みが、どのようにユーザー体験の向上につながるか注目されます。
<参考・引用>
Bluesky「A New Form of Verification on Bluesky」