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物議を醸したスシローの「鶏そば」レアチャーシューが炙り調理で提供へ→本当に変わってた!


物議を醸したスシローの「鶏そば」レアチャーシューが炙り調理で提供へ→本当に変わってた!

 回転寿司チェーン店「スシロー」で10月2日より提供されている「鶏そば」について、監修を行った「麺屋NOROMA」グループ代表の高岡利光さんが「写真とは別物」「レアレアチャーシュー」等、自身のSNSで苦言を呈していた問題に新たな動きです。

 高岡さんは10月10日午前7時にSNSを更新。スシロー側との協議を経て、トッピングに使用しているレアチャーシューを同日より、炙って提供するように変更になったと報告しました。

10月10日に行われた高岡さんの投稿

 筆者はこの前日、スシローに直接足を運んで「鶏そば」のチャーシューの赤さを確かめています。変化の違いは一番分かる状態です。そこで変更当日となる10日に再び店を訪れ確認してみました。

■ レアチャーシューの提供方法を協議した結果、「炙り」調理に変更へ

 事の発端は、高岡さんが10月8日に行った投稿でした。「レアレアチャーシューやめてほしい」「スープまぜてからきちんと提供してほしい」と、問題点を次々とSNS上で公開指摘。その強い口調からも、監修者としての食の安全に対する強い危機感が伝わってきます。

高岡さんの問題提起

 これを受け10月9日、筆者は近隣のスシローに赴き、実物をチェック。すると高岡さんの指摘通り、レアチャーシューがまさしく「レアレア」で提供されました。

レアレア状態で提供されたチャーシュー

 スシロー側の認識としては、「きちんとした加工でしているので問題ない」(高岡さん8日投稿より)とのことだったそうですが、食の素人である筆者から見ても、あの赤さを不安視する気持ちはわかります。

 その後、スシローと高岡さん率いる「麺屋NOROMA」側とで話し合いが設けられ、翌10月10日に高岡さんが自身のSNSで改善を報告。スシローのHPでも「『鶏そば』の安全性に関する弊社の見解と調理方法の変更について」と、リリースが掲載されました。

スシローHPに掲載されたお詫び文

 冒頭でお詫びを述べるとともに、レアチャーシューについて「旨味を引き出すため低温加熱調理という調理法でじっくりと加熱し、レアな状態に仕上げておりますが、提供商品によっては色味が異なる(肉本来の色味に近いピンク色になる)ことにより、監修企業さまをはじめ一部のお客さまからご指摘や不安の声をいただいております」と説明。

 続けて「厚生労働省の定める安全基準を満たした商品でありますため、安心してお召し上がりいただけますが、見た目においてもお客さまが少しでも不安なくお食事をお楽しみいただく為、監修企業さまのアドバイスをもとに残りの販売期間の調理方法を『炙り』調理での提供と変更させていただきます」と、述べました。

■ 早速実物をチェック→ちゃんと炙られていた

 こうなると、「本当にチャーシューが炙られているのか?」確かめたくなるのが人の性。10月10日の正午過ぎに再度店舗を訪れてみました。

10月10日に再訪問

 カウンターの席につき、タッチパネルで「鶏そば」を注文して、待つこと2~3分。レーンにのって鶏そばがやってきました。調理方法が変更になったからか、前日よりも待ち時間が気持ち程度長かったような。

鶏そばがレーンにのってやってきました

 さて、問題は「きちんとレアチャーシューが炙られているか?」です。お椀の蓋を開けてみると……。

蓋を開けてみると……

 おおっ!きちんと炙られている!昨日のチャーシューと比較して明らかに色味が異なり、きちんと火が通っているであろう安心感があります。高岡さんの意思はしっかりと反映されているもよう。

チャーシューがしっかり炙られています

 他にも、前日までは自分でまぜないとスープの濃度が微妙だったものが、この日はしっかり混ぜられて出てきました。色もバッチリです。盛り付けについても、前日とは大違い。わかりやすいのが「かいわれ」です。前日はバラバラっと入れられていたものが、しっかり整えて入っていました。

 「鶏そば」の味については言わずもがな。濃厚かつあっさりとのど越しの良い鶏白湯スープが麺にしっかり絡み、チャーシューのジューシーな旨みもそのまま。見た目の不安がなくなった分、昨日よりも気持ちよく食べられた気がします。

炙り調理に変更になったレアチャーシュー

 気付けばあっという間に完食。ごちそうさまでした。

あっという間に完食しました

 それにしても、問題提起から両者の話し合い、そして提供方法の変更という落としどころに、スピード感をもって取り組んだ対応はお見事。筆者の居住地は九州の南側ですが、地方の店舗にも即日オペレーション変更が行き届いているのは素晴らしいなと感じます。

問題解決へのスピード感は素晴らしい

 「鶏そば」問題はこれでひとまずの解決を見ましたが、今後のコラボメニューにおいては、監修者と提供側の相違が起きないよう、しっかり協議を重ねたうえで、発売開始としてほしいところですね。

<参考・引用>
NOROMAグループ代表 高岡利光さん(@noroma_net
スシローHP「 『鶏そば』の安全性に関する弊社の見解と調理方法の変更について

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024101007.html
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