木村拓哉(52)鈴木京香(56)沢村一樹(57)らが21日、都内で行われた映画「グランメゾン・パリ」(30日公開・塚原あゆ子監督)レッドカーペットイベントに出席した。
新宿・歌舞伎町に現れた木村らキャスト陣を悲鳴のような歓声が包んだ。ドレスアップした姿で2階建てのオープンバスに乗って登場し、歓声に包まれながらレッドカーペットを練り歩いた。フォトセッションにも収まり、通行人からの「キムタクー!」という声にも手を振ってスマートに対応。人気シリーズの“再始動”にふさわしい華やかな幕開けとなった。
19年放送のテレビドラマ「グランメゾン東京」の続編となる映画版。木村の主演ドラマが映画化するのは15年公開の「HERO」以来、約9年ぶりだ。木村は「新宿というスペシャルな場所でこういった催しをやらせて頂くのはビックリしましたし、うれしかった。個性あふれるキャストを束ねてくれた塚原監督にありがとうと言いたいです」と感謝した。
今年3月にパリで大規模なロケ撮影を行った。木村はじめ主要キャストは、劇中で日本語のセリフと変わらない量のフランス語での芝居にも挑戦したという。この日、舞台となったフランス・パリで来年1月8日から公開されることも発表された。及川光博(55)は「我々のフランス語がちょっと心配」と吐露。木村も「ミッチーも危惧していたけど、ぼくらが表現したフランス語が観客の皆さまにしっかり伝わるのか…」と苦笑した。
初号試写を見たあと、涙を流すキャスト陣も多かったという。及川は「となり見たら、きょんちゃん(鈴木)が泣いていた。何てかわいらしい人なんだと…」と告白。鈴木も「沢村さんの涙がキラキラ輝いてた」と明かし「木村さんとハグしたりして大変でした」と感涙の時間を回想した。木村は「エンドロールが流れ終わって、試写室に光が入った瞬間にみんなに『ありがとう』と言いたくなってありがとうの握手をしてもらった。後ろ見たら冨永愛ちゃんが(役の)リンダのまんま『すてきな映画になったわね』って。その横でみっくんが泣いてた」と笑い「みんながあったかくなれる作品になったと思います」と胸を張った。
ドラマでは木村演じる天才シェフ尾花夏樹が、鈴木演じる絶対的な味覚を持つシェフの早見倫子と出会い「グランメゾン東京」を3つ星レストランに育てた。映画では、コロナ禍を経てフランス料理の本場パリに新店舗「グランメゾン・パリ」を立ち上げ、鈴木ら豪華キャストとともに世界最高峰の“三つ星”獲得に奮闘する姿を描く。