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モトローラの最新折りたたみスマホ「motorola razr 50」レビュー あらゆる操作に新体験がギュッと詰まっていた


モトローラの最新折りたたみスマホ「motorola razr 50」レビュー

 9月27日に発売を控えている、モトローラの最新折りたたみスマホ「motorola razr 50」と「motorola razr 50s」。9月17日に行われた新製品発表会にてお披露目され、特徴的な折り畳み型のデザインや、大型のアウトディスプレイなどが大きな注目を集めていました。

 そんな「motorola razr 50」のメディア向けキットを、販売元であるモトローラ・モビリティ・ジャパンよりお借りできたので、実際に触ってみてその性能を確かめてみました。

 「motorola razr 50」「motorola razr 50s」は、2023年に登場した「motorola razr 40」の後継機にあたる新機種。「motorola razr 50」はメインメモリ12GB、内部ストレージ512GBの一般流通モデルとして販売され、「razr 50s」はメインメモリ8GB、内部ストレージ256GBで、キャリアはSoftBankのみでの取り扱いとなります。

 OS(Android14)や、バッテリー容量(4200mAh)、プロセッサ(MediaTek Dimensity 7300X)、インターフェース(USB Type-C)といったそのほかのスペックは両モデル共通で、それぞれの公式サイトでの販売価格は「motorola razr 50」が135801円(税込)、「motorola razr 50s」が115200円(税込)となっています。

「motorola razr 50」

■ 内外に大型のディスプレイを採用 折り畳み跡も違和感なし

 注目ポイントのひとつは、やはりスムーズな折り畳みを実現した本体デザイン。オープン時のサイズは約171.30mm(縦)、73.99mm(横)、7.25mm(厚さ、最薄部)で、有機ELを採用したディスプレイの大きさは6.9インチとなっています。

 折りたたみスマホの疑問と言えば、ディスプレイに跡がつかないか?という点。液晶の非点灯時には、中央にヒンジ部の跡が若干見えるものの、点灯時には全く気にならないレベル。触っても特に引っ掛かりもないので、画面の見え方や操作感に影響はないでしょう。

非点灯時じゃ折りたたみ跡が若干目立ちます

点灯時は折りたたみ跡はほぼ見られません

 折りたたんだ状態のサイズは約88.08mm(縦)、73.99mm(横)、15.85mm(厚さ、最薄部)で、非常にコンパクトなサイズ感。表面のアウトディスプレイは約3.6インチと、前作「motorola razr 40」の2倍以上となっており、視認性が大きくアップしています。

「motorola razr 50s」を折り畳んだ状態

「motorola razr 50」

 裏面には、手触りが良く、高級感たっぷりなヴィーガンレザーを採用。本体カラーは落ち着いた印象の「コアラグレイ」、性別問わず使いやすい「サンドクリーム」、元気が出るビタミンカラーの「スプリッツオレンジ」の全3色がラインナップされています。

裏面には高級感たっぷりなヴィーガンレザーを採用

 実際に触ってみて、個人的に感動したのは折りたたんだ時の感触。「パタッ」と音を立て、柔らかくたたまれる感触は、ハードカバーの手帳や単行本を閉じた際のようすに似ていると感じます。この高級感、贅沢感はぜひ実機に触れて確かめてほしいところです。

折りたたんだ時の感触は感動的

■ 折り畳んだまま操作できるアウトディスプレイが便利すぎる

 続いて、大型のアウトディスプレイにも触れていきます。デフォルトでは時刻が表示されていますが、ロックを解除するとそのまま各アプリにアプリにアクセスすることが可能。折りたたんだままメッセージを確認したり、音楽や動画を楽しんだり、バーコード決済アプリで支払いをする、なんてこともできてしまいます。

折りたたんだままアプリの起動が可能

 また、半開きの状態で本体を立たせて使うこともできるので、テーブルに置いたままビデオ通話を楽しんだり、手をかざしてカメラのセルフタイマーを起動させたり、といった使い方も。各アプリの配置も自由に変えられるので、まさに使い方のバリエーションは無限大と言えるでしょう。

折りたたんだままカメラを起動したり、動画の視聴が可能

 アウトディスプレイは外面に露出しているため、傷がつかないか心配になりますが、耐傷性に優れた「Gorilla Glass Victus」が採用されているため心配は無用。筆者もキットが届いてからポケットやバッグに入れて持ち歩いていましたが、視認範囲では全く傷付いていません。

耐傷性に優れた「Gorilla Glass Victus」

 さらに防水機能も備えているため、日常使いの範囲であれば、シチュエーションを気にせずガンガン使っていけるでしょう。

■ 「moto ai」採用のカメラは動く被写体の撮影にピッタリ

 「motorola razr 50」は、カメラ性能の高さも大きな注目ポイント。外側に5000万画素のメインカメラ、1300万画素で超広角・マクロ撮影に対応するサブカメラが付いており、内側にも3200万画素のフロントカメラを搭載しています。

 「motorola razr 50」のカメラ

内側のカメラ

 カメラを起動すると、メインカメラとフロントカメラが同時に立ち上がり、被写体側でもカメラ映りが確認可能。友人知人らと頻繁に写真を撮る方にとっては、うれしい機能と言えるのではないでしょうか。

被写体側でもカメラ映りが確認可能

 そして、最大の見どころは「moto ai」による適応型手ブレ補正機能と、動画の水平ロック機能。メインの被写体をAIが捉え、手ぶれが起きないように自動で画角の補正をしてくれたり、水平状態をキープしてくれたりと、動きの多い被写体を撮影する際にうってつけの機能が備わっています。

「moto ai」による適応型手ブレ補正機能

動画の水平ロック機能

 筆者も実際に使ってみましたが、これが本当にすごい。多少揺らしてみても手ブレはほぼ発生せず。例えば子どもの運動会やスポーツシーンをなどの撮影にはまさにもってこいの機能で、そのほかペットの撮影などにも適していそう。

ビデオカメラのように構えながらの撮影も可能

 また、動画撮影時に本体を曲げて、ビデオカメラのように構えながらの撮影も可能。もちろんこの状態でも「moto ai」が稼働し、通常のカメラ起動時と同じように写真、動画撮影が楽しめます。

 そのほか、タイムラプスやスーパースローモーション、外側と内側のカメラを活用したデュアル撮影などにも対応しているなど、まさに他社のハンディビデオカメラ顔負けの機能が備わっていると言って過言ではないほどの充実ぶりにびっくり。あらゆるシーンの撮影で活躍してくれそうです。

■ 折りたたみスマホってこんなに便利だったんだ 新感覚の体験に驚嘆

 筆者はこれまでiPhoneをはじめとするストレートタイプのスマートフォンしか使ったことがなく、なんとなく折りたたみ型は「壊れやすそう」「使いにくそう」といった先入観で敬遠していましたが、実際に触ってみたことで、これらが誤りだったことに気付かされました。

 特に、今回の「motorola razr 50」は、大型のアウトディスプレイを採用したことによるアプリケーション操作や写真・動画撮影の自由度が高く、日常のスマートフォンの使い方に、新しい体験をもたらしてくれることでしょう。

取材協力:モトローラ・モビリティ・ジャパン

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024092503.html
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