ツイッターユーザー「つうとむ」さんが投稿した、昔懐かしい「テーブル筐体」がズラリと並んだ画像。よくもこんなに集められたもんだ、と感心して見ていると、ある違和感に気付きます。
「なんだかサイズが小さいような……?」
そう、これらはつうとむさんが手作りしたテーブル筐体のミニチュアたちで、その数なんと37台。拡大しても本物にしか見えないクオリティ……敬服します。
■ 作者は「自宅ゲーセン作っちゃった人」
ジオラマ制作を得意としていることはもちろんのこと、もともとアーケードゲームをこよなく愛しているつうとむさん。高校生の時にテーブル筐体を購入して以来筐体の収集を続けており、なんと自分の部屋に実際にゲームセンターを作ってしまうほど。ゲーム筐体がもはや生活の一部となっている様子です。
そんなつうとむさんがテーブル筐体のミニチュア制作を始めたのは、6年ほど前に「アストロシティ」のプラモデルを手にしたことがきっかけ。
作っているうちにテーブル筐体も一緒に並べたくなったものの、当時は販売されておらず。試しにプラバンを切り貼りして自作してみたところ、思いのほかリアルに作れたのだそう。
「これをたくさん作って理想のゲーセンにしたら面白いのでは?」と発想し、ゲームセンターのジオラマを制作するための工程として、テーブル筐体ミニチュア作りを開始。
それから4年の歳月を経て完成したジオラマを、この度ゲームショップで展示することになり一時解体。梱包する前にズラリと並べた状態が今回の写真です。
■ 12分の1サイズで再現 お気に入りは「沙羅曼蛇」
12分の1サイズで作られたテーブル筐体は、どれもハイクオリティ。ブラウン管モニターの再現には100均の老眼鏡のレンズを用いて画面の湾曲を表現していたり、筐体ごとに異なるコンパネや、本体、椅子の金属部のサビに至るまで、細部へのこだわりに本当に余念がありません。
中でも特にお気に入りと語るのは、「沙羅曼蛇(さらまんだ※コナミのシューティングゲーム)純正テーブル筐体」。中学生の時に家族旅行で泊まった宿のゲームコーナーにて、誰もいない時に独り占めで、ずっと眺めていたという思い出の筐体なのだそう。
以来「いつか本物を手に入れたい」という思いから、制作に特に力が入ったようですが、なんとジオラマの制作中に筐体を譲ってもらえる話が舞い込み、本物を入手することが出来たのだとか。情報は発信してみるものですね。
■ 新潟県「メディアマックス」で展示予定
今回投稿されたテーブル筐体を含む、つうとむさんの「ゲーセンジオラマ」は、新潟県新発田市の「メディアマックス」にて4月21日より展示される予定とのこと。
本物そっくりに作られた「あの頃のゲームセンター」を見れば、きっと懐かしい思い出に浸れることでしょう。
<記事化協力>
つうとむさん(@xevious765_bt)
(山口弘剛)