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本店を巡って集める楽しみ 全国銘産菓子工業協同組合が「御菓印」スタート


神奈川県鎌倉市「豊島屋」の御菓印(全国銘産菓子工業協同組合提供)

 各地の寺社を参拝した記念にいただく「御朱印」。全国を巡って集めている方も多いですが、和菓子の世界でも御朱印ならぬ「御菓印」があることをご存知でしょうか。

 歴史ある菓子店で組織される全国銘産菓子工業協同組合では、2023年より加盟店の本店で来店記念の「御菓印」を配布する試みをスタート。その狙いについて、全国銘産菓子工業協同組合にうかがいました。

 原則として3代もしくは創業60年以上の歴史を持ち、志の高い経営理念を保持しながら、それぞれの地域で認められている菓子店で組織される全国銘産菓子工業協同組合。1950年に60店が集まって設立され、現在は83店が加盟しています。

 2023年から配布が始まった「御菓印」は、和菓子にもっと親しみを持ってほしい、という気持ちから始まったものだそう。加盟店のうち39店ほどが参加し、店ごとのタイミングで順次配布が始まるといいます。

 大きさはA6判からハガキサイズくらいで、各店によって微妙に異なります。デザインもそれぞれ趣向が凝らされており、集める楽しみになりそうです。

東京都中央区日本橋「榮太樓」の御菓印(全国銘産菓子工業協同組合提供)

 和菓子に親しんでほしい、という思いから始まったものなので、入手は一定額以上の買い物が条件。お店によっては有料で御菓印のみの販売をする場合もあるとのことです。

 また、配布はデパートなどに展開している支店では行われず、本店のみとなっているのも特徴。これも、本店ならではの雰囲気と、支店にはない品揃えの豊富さなどを楽しんでもらいたいからなのだとか。

 2023年3月1日~3月6日に日本橋三越本店で開催される「第77回 全国銘菓展」には、全国から集まった各和菓子店の「御菓印」が勢揃い。1500円(税込)以上の買い物で配布されるとのことで、会場限定の「全国銘菓」オリジナル御菓印も手に入れることができます。

 味だけでなく、目でも楽しませてくれる数々の和菓子。全国を巡りながら、御菓印で各店との縁を結んでいくのも、新たな楽しみになるかもしれませんね。

<記事化協力>
全国銘産菓子工業協同組合

(咲村珠樹)

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