漫画家の島袋全優さん(@shimazenyu)がツイッターに投稿した、「物の呼び方」にまつわるつぶやきに、多くの共感がよせられています。
当時、友人とショッピングモール内にある家具屋を訪れていた島袋さん。全身を映す鏡、いわゆる「姿見(全身鏡)」の呼称について、衝撃を受けたようです。
友達と買い物行った時に鏡売り場で「姿見欲しいんだよな」って言ったら「姿見って言い方古いんだってね……」って言われて「嘘やろ!?!?他になんて言うねん!?!?!」って姿見の後ろのシール見たら【スタイリングウォールミラー】って書いてあってうるせえ!!!!!!!!!!ってなった
これまで常識と思われていたことも日々、新しい情報にアップデートされていくことは世の常ではありますが、さすがにこのつぶやきを見た際は島袋さんに同意しかありませんでした。これは確かに「うるせえ!」って言いたくなってしまいますよね。
島袋さんの中では、「姿見」は壁掛け型でも自立型でも、どちらでも「全身が映る大きな鏡」という認識だったそう。友人の「姿見って言い方古いんだってね」という言葉に疑問を抱きつつ、鏡の裏の表記を見てびっくり。今回のつぶやきに至りました。
それにしても「スタイリングウォールミラー」とはなんともカッコよくておしゃれな呼び方。とはいえ、「姿見」や「全身鏡」で良いのでは……?とも感じますが、何かとスマートさが求められるこのご時世、企業や団体のイメージ戦略により、徐々に呼び方が変わりつつあるのかもしれません。もちろん、知識として知っておくことに損はないでしょう。
ちなみにGoogle検索で「スタイリングウォールミラー」を検索すると、結果は約142万件。これに対し「姿見」は約887万件と、その結果にはまだ大きく差が大きくある模様。ホッと胸をなで下ろした筆者でした。
今回の「スタイリングウォールミラー」をはじめ、「パーカー」ではなく「フーディ」、「マニキュア」ではなく「ポリッシュ」など、最近は同じような意味持ちながら、聞きなれない言葉を耳にしますよね。厳密に言えば違うのでしょうが、敢えて使いなれない、伝わりにくい言葉を使わなくても良いのでは?とも思ってしまいます。
こうした風潮に対し、「多分これからも知ってる言葉を使い続けると思います」と島袋さん。新しい言葉を使いこなすには、日々知識のアップデートが必要になりますが、相手に伝わらなければ意味をなさないもの。漫画家という、「絵と言葉で情報を伝えるプロ」であるからこそ、湧き出てきた感情なのかもしれませんね。
<記事化協力>
島袋全優 腸鼻6巻3月10日発売さん(@shimazenyu)
(山口弘剛)