1.もっと多くの時間をいっしょに過ごせていたら…

愛猫といっしょに過ごす時間が足りないとうすうす自覚しながらも、慌ただしい生活に追われて、瞬く間に一日、一年が過ぎていく――焦りにも似た気持ちを抱える飼い主さんは案外多いかもしれません。
愛猫が亡くなると、飼い主さんの心のなかで、終わりのない問いのごとく繰り返されるのが、「どうしてもっと多くの時間を愛猫と過ごせなかったのか?」という想いです。
多忙な仕事を言い訳にして、愛猫と真摯に向き合うことを避けていただけではないのか、とひたすら自分を責めてしまう飼い主さんもいることでしょう。
もちろん、人間同士の場合では、共に過ごす時間の量=思い出の深さとは限りません。ほんの短いひとときを過ごしただけでも、のちのち記憶に残る関係性もあります。
ただ、朝早く仕事に出かけ、夜は寝に帰るだけの生活で、変わることなくお出迎えしてくれた愛猫の背後に、実は、たとえようのない寂しさがあふれていたとしたら…そう考えると、飼い主さんは、愛猫に対する申し訳なさで胸がいっぱいになるはずです。
人間と比べると、猫は4倍もの早さで一生を駆け抜けます。子猫から成猫、そしてシニア猫に至るまでの道のりは、飼い主さんが思う以上にあっという間です。
身体がしっかり動く若い頃から、忙しい最中、こまめに時間をつくって、撫でたり、いっしょに遊んだりしておけば、愛猫がいなくなった後も、数多くの思い出のなかで、あの愛らしく、かわいい姿が鮮やかによみがえってきます。
お互いに共有する時間がなければ、思い出すら作れません。悔いを残さないためにも、まず、愛猫とできるだけいっしょに過ごすことから始めてみてください。
2.もっと健康に気を配ってあげていたら…

2つ目は、「もっと愛猫の健康について真剣に考えるべきだった…」というやりきれなさです。
たとえば、慢性腎臓病のように、命に関わる病気のなかには、日々のケアでリスクを減らせるものもあります。
しかし、時間のなさと、いつもと変わらぬ様子に甘んじ、対策を先延ばしにしたために、わずか数歳で愛猫を亡くしてしまった、と後悔する飼い主さんもいるかもしれません。
猫は心身両面で不調を隠すのが得意で、飼い主さんが気づかない間に、病気が進行している場合もあります。
早めに対応していれば、今でもきっと愛猫が元気に暮らせていた――いくら飼い主さんが嘆いても、愛猫が戻ってくることはありません。健康への配慮は、若くて元気な時期こそが重要です。
これからも愛猫に健康で長生きしてもらうためには、栄養バランスの取れた日々の食事や十分な水分摂取、適度な運動、年に一度の健康診断などが欠かせません。さらに、猫の習性に基づいた空間づくり(キャットタワーの設置など)も大切な役割を果たします。
これを機に、「できるだけのことはやっておく」というスタンスのもと、改めて愛猫の健康問題について取り組んでみてください。
3.もっとやさしくしておけば…

最後の3つ目は、「もっとやさしくするべきだった…」という反省です。
愛猫と長く暮らしていると、かわいいだけではない、猫の野生的な一面を日々、目の当たりにします。
夜中の大運動会をはじめ、記念日にプレゼントされた大事なソファーで爪研ぎされたり、キッチンの三角コーナーの生ゴミを盛大に散らかされたり、大切に育てていた観葉植物をことごとくなぎ倒されたり、各家庭によってさまざまなアクシデントがあります。
普段は愛猫のイタズラにはおおらかな飼い主さんでも、気分やストレス次第では、イライラして、強めに叱ってしまうことぐらいはあるかもしれません。
そんなちょっとした出来事が妙に記憶に残り、亡くなって以降、イタズラを注意したときのしょぼんとした愛猫の姿がしきりに思い出されてきます。もっと楽しい、幸せな場面を思い出せば良いというのに。
やはり、飼い主さんの気持ちの裏側では、「なぜあんなつまらないことで怒ってしまったのだろう…」という後悔が棘のように残っているのでしょう。後になって冷静に考えてみると、土がそこらに散乱した観葉植物など、片付ければ済むだけの話です。
「やさしくしておけば良かった…」という飼い主さんの後ろめたさは、逆に愛猫に対する想いの深さを表しているとも言えます。
できなかったことを数えるよりも、できたことを挙げていくと、愛猫のことを存分に愛していた自分に気づき、また誇らしく思えてきます。飼い主さんのやさしさと愛情は、思い出になった愛猫にもちゃんと届いているはずです。
まとめ

愛猫とのお別れは、避けて通れない道としてあらかじめ用意されています。愛猫への思い入れが深ければ深いほど、飼い主さんの悲しみ、心の痛手は想像を絶するレベルでしょう。
今回は、愛猫が亡くなった後、飼い主さんがついつい悔やんでしまうことを3つ紹介しました。
いっしょに多くの時間を過ごし、健康にも気を配って、普段からやさしく接していれば、たとえ愛猫の死が受け入れがたい事実であったとしても、飼い主さん自身、納得できる部分はあるかもしれません。
「元気なうちに、やれることはやっておく」を合言葉に、より多くの時間いっしょにいられることを願いながら、これからも、今この瞬間の愛猫をたっぷり愛してあげてください。
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