1.飼い主の気を引きたいニャ
猫が悲しげな声で鳴くのは、単に悲しいからだけとは限りません。「飼い主の気を引きたい」という気持ちも、隠されている場合があります。
猫はとても賢いので、多くの経験を通じて「悲しそうな声で鳴くと飼い主が反応してくれる」と学習しているのかもしれません。
たとえば仕事や用事で飼い主が忙しくしている時、猫はいつもと違う鳴き方で「もっと自分に注意を向けてほしい」とアピールするなど。いわば、猫の戦略的な行動ともいえるでしょう。
2.なにかを要求しているニャ
猫が悲しげに鳴く理由として多いのが、何らかの要求を伝えたい場合です。
猫は言葉で直接的に伝えることができないため、鳴き声を使って飼い主に自分の欲求を伝えようとします。
たとえばお腹が空いている時や、トイレが清掃されていない時、またはおもちゃや遊び相手が必要な時に、猫は「何かしてほしい」と悲しげな声でアピールするのです。
このような場合、飼い主が要求を満たしてあげることで、猫は安心し落ち着きを取り戻せます。
ただし毎回猫のわがままに応じていると、過度な要求や執着的な行動につながるリスクもあるため、要求に応えすぎないよう注意しましょう。
3.不安を感じているニャ
人間と同じように、猫もさまざまな状況で不安を感じることがあります。
たとえば新しい環境に置かれたり、家族構成が変わったり、愛用の物が動かされたりといった、日々の生活の中で起こる小さな変化でも、猫にとっては大きな不安要素です。
とくに警戒心が強い猫や神経質な猫は、このような変化に敏感に反応し、悲しげな鳴き声でそれを表現する場合も多いでしょう。
猫は不安を感じていると、落ち着かない様子を見せたり、普段とは異なる場所に隠れたり、食欲がなくなったりすることがあります。
もしこのような変化に気付いたら、猫が安心して過ごせるような環境を整えてあげてくださいね。
4.交尾の準備が整ったニャ(発情期を迎えている)
猫が悲しげな声で鳴く理由のひとつに、発情期を迎えていることが挙げられます。
オス猫もメス猫も、発情期になると頻繁に大きな声で鳴き、落ち着きがない様子を見せることがあります。
発情期というのは猫が繁殖できる状態となり、異性と交尾をしたいという強い本能が働く時期。日本の猫だと2月~4月、6月~8月頃発情のピークです。
猫は異性の気を引くために、特徴的な鳴き声を発したり、体をこすりつけたり、お尻を高く上げて歩いたりするなどの行動をとります。
オス猫では、スプレー尿をする様子も見られるでしょう。
発情期の鳴き声は人間にとっては少し騒がしく感じるかもしれません。しかしこれは猫にとってごく自然な生理現象なので、完全に抑えるのは難しいです。
とはいえ発情期による鳴き声にひどく悩まされている場合、猫の妊娠を望まないなら、去勢・避妊手術を検討しましょう。
5.意味はないニャ(加齢の影響)
高齢になった猫が悲しげに鳴く背景には、加齢に伴うさまざまな身体的・精神的な変化が関係しています。
とくに多いのが認知機能の低下による影響で、夜間に突然大きな声で鳴いたり、無意味に鳴き続けたりすることです。
また加齢とともに視力や聴力が衰えてくると、周囲の状況を把握しにくくなることから不安を感じ、それを鳴き声で表現することがあります。
このような高齢猫の変化に対しては、生活環境の調整が大切。猫に対して優しく声をかけたり、高齢の猫に必要なケアをしてあげましょう。
まとめ
猫が悲しげに鳴く理由はさまざまで、飼い主の気を引きたい・何かを要求している・不安を感じている・発情期を迎えている、加齢による影響などが考えられます。
猫の鳴き声には言葉を持たない分、その状況に応じた切実な感情が含まれている場合も多いです。
もし愛猫が悲しげに鳴いたときは、その背景を理解しつつ、思いやりのある対応を心がけてくださいね。
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