1.おねだりしている

高く長い声で「ニャーーー」と鳴くときは、何かを催促していることが考えられます。飼い主さんの目をじっと見ながら、まるでアラートのように大声で鳴くでしょう。
それは例えば「お腹空いた」「なでてほしい」「トイレ掃除して」など、訴えたいことがハッキリしている場合です。要求に気が付いてもらうことが目的なので、飼い主さんが思わず振り返ってしまうほど焦燥感にあふれた声で鳴きます。
猫からのおねだりと言うと可愛らしいですが、時には無理なお願いをすることもあるでしょう。要求鳴きに毎回反応すると行動を強化する可能性があるので、出来ないことはしっかりと断るようにしてください。もちろん、叶えられるおねだりは、ぜひ対応してあげてくださいね。
2.報告している

おねだりと似ていますが、「報告」の目的で鳴くケースもあります。おねだりのようにハッキリとした用事があるわけでなく、なんとなく状況を共有したいときに飼い主さんを呼ぶといった様子です。
要求鳴きとまではいかなくとも、やはり大声で訴えるように鳴きます。
例としては、窓の外を一緒に見てほしくて「ちょっとこっちに来て」と伝えたり、自慢のおもちゃを傍らに置いて「これ見て」と報告したりします。飼い主さんの反応を期待していることも多いでしょう。
こんなときは、とりあえず付き合ってあげることをおすすめします。単なる報告なので、分かりやすく共有してあげれば納得することがほとんどだからです。誇らしげにおもちゃなどを見せびらかしてきたら、「すごいね」と称賛してあげましょう。
3.文句を言っている

喉の奥から絞り出すような「ニャオーン」という低い鳴き声は、何かに不満を感じている可能性があります。分かりやすく言うと、飼い主さんにイライラをぶつけているということです。目も鋭く毛が逆立っているため、かなり分かりやすい表現かもしれません。
猫が怒りを感じるのは、さまざまな原因が考えられます。例えば、来客の訪問に苛立っている、いつもあるベッドがなくなっている、部屋が寒すぎるなどです。同居猫への不満を飼い主さんにぶつけていることもあるでしょう。
このようなときには、猫の不満の原因をひとつずつ考えていくしかありません。家の中にいつもと違うところがないか、今一度チェックしてみてください。
4.コミュニケーションを取りたい

猫が鳴くのは「要求」「愚痴」ばかりと感じているかもしれませんが、そんなことはありません。猫も人間と同じように、コミュニケーションのための会話をすることがあります。
それは例えば、目が合うと小さく「ニャー」と鳴いたり、飼い主さんの声かけに「ニャッ」と返事をするときです。これらの鳴き声は一方的なものではなく、明らかに相手とのやりとりを意識したものと言えるのではないでしょうか。
猫は言葉をしゃべる動物ではありませんが、猫なりに飼い主さんとの絆を深めようと歩み寄っているのかもしれませんね。
まとめ

猫が鳴くのには、色々な理由が隠されていることが分かりました。「おしゃべり」という観点で見ると、確かに猫は人間と会話をしたがっていると考えられます。その証拠として、外で暮らす野良猫たちは、ほとんど鳴き声を発しないそうです。
ただし、猫の中にもおしゃべりなタイプと寡黙なタイプがいます。それは元々の性格だけでなく、品種や生活環境によって左右されることもあるようです。あまり鳴かないからといって懐いていないとは限りませんので、心配しないようにしましょう。
また猫が鳴いているときの心理は、ボディランゲージと組み合わせて考えることで更に推測しやすくなります。猫がどんな状況でどんな仕草をしながら鳴いているのか確認すると、心の中が手に取るように分かるかもしれません。
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