1.深夜に叫ぶように鳴く
高齢の猫が、深夜に大きな声で叫ぶように鳴きつづけるようになった場合は、認知症や甲状腺機能亢進症などの病気が疑われます。大きな声で「ギャーギャー」と鳴くため、眠ることができずに飼い主さんが寝不足になることも。
認知症では、鳴き声のほかに徘徊や粗相、寝ている時間が増えるなどします。また甲状腺機能亢進症の場合は、食欲が増しているのに痩せる、不自然に活動的になるといった様子が見られるようになります。
いつもと様子が違うと感じたら、早めに動物病院を受診し、対処するようにしましょう。
またケガをしたときにも「ギャー」と叫ぶように鳴くことがあります。
2.排泄中に鳴き声を上げる
猫がトイレで鳴き声をあげたら、排尿中に痛みを感じている(排尿痛)可能性があります。尿路結石症や膀胱炎などの下部尿路疾患(FLUTD)が疑われるでしょう。
下部尿路疾患の場合は、血尿や頻尿、粗相、お腹を触ろうとすると嫌がる、怒るなどの症状が見られます。
愛猫がトイレに何度も行く(頻尿)、おしっこの量が減った、おしっこが出ないといったときは、早急に動物病院を受診しましょう。おしっこが出ない状態がつづくと命にかかわります。
3.頻繁に鳴く
猫が頻繁に鳴くようになった場合は、強いストレスを感じている、体に異常を感じている(なんらかの病気)可能性があります。
猫のストレスの原因には、新しい家族や動物が増えた、引っ越した、部屋の模様替えをしたなどの環境の変化や、近所で工事がはじまって1日中大きな音がしている、雷が鳴ったなどの騒音などが考えられます。
ストレスの場合は、過剰なグルーミング、同じ場所を行ったり来たりする、食欲不振などのストレスに起因する症状も同時に見られるようになるでしょう。
対策としては、ストレスの元を排除するのが基本です。引っ越しなどの環境の変化の場合は、数日で落ちつくのが一般的ですから、そっと見守りましょう。
解決が難しい、病気が疑われる場合は動物病院への受診をおすすめします。
4.大きな声でうるさいくらい鳴く
大きな声で鳴き続ける場合は、上述のストレスのほか分離不安が考えられます。
分離不安とは、飼い主さんに依存した結果、姿が見えなくなると強い不安を感じるようになった状態です。とくに飼い主さんの留守中には、延々鳴きづけるなどの症状が見られるようになります。
鳴く以外にも、後追いをする(つきまとう)、過剰に毛づくろいをする、室内や物を破壊する、粗相をするといった問題行動が見られるようになるでしょう。
分離不安が疑われるときは、外出時や帰宅時にかまわない、遊びや運動の時間を増やす、隠れる場所を用意する、安心して留守番ができる環境にするなど状況にあわせた対策をおこないます。
それでも改善しない場合は、獣医師に相談することをおすすめします。もしお近くに行動診療専門の獣医師がいれば、そちらで相談するのも良いでしょう。
まとめ
猫の鳴き声は健康のバロメーターといえるかもしれませんね。
愛猫の鳴き声がいつもと違う、最近よく鳴くようになった、など鳴き声に変化が見られる場合は、ストレスや病気の可能性が疑われます。鳴き声のほかにもいつもと違う様子がないか注意深く観察し、適切に対処しましょう。
なお、鳴き声の変化には、認知症や甲状腺機能亢進症などの早期発見が重要な病気が隠れている可能性があります。おかしいと感じたら早めに動物病院を受診し相談してくださいね。
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